2015年8月9日日曜日
第24回 福島アドバンスド・コース FACE(Fukushima Advanced Course by Experts)
「キッズ医者かしま2015」からの~FACEということで、初日の昼間のレクチャーには参加できなかったので、駆けつけ源泉かけ流し&生ビール+地酒をお供に深夜(翌朝?)まで熱い討論をしながらの勉強会へ合流。
自身は午前3時でリタイヤも、5時前まで粘った強者もおられたそうな…
気だるい空気が漂いながら、2日目も朝から源泉を掛け流し、張り切ってお勉強!
以下、2日目のレクチャーの健忘録。
「災害救急~はじめの一歩から」
千里救命救急センター 小谷 聡司 先生
災害医療の合言葉「CSCATTT」を解説してくださった。
① Command and control
医療、警察、消防・救急、行政の円滑な連携
② Safety
Self:自分自身 Scene:現場 Survivor:生存者
③ Communication
情報不足、伝達不足、確認不足
<METHANE report>
Major incident:大事故災害
Exact location:正確な場所
Type of incident:災害の種類
Hazard:危険
Access:到達経路
Number of casualties:負傷者数
Emergency services:緊急サービス 例:救急車〇台必要
情報もCommand and control
④ Assessment
自分が医療指揮官であることを宣言する
医療機関への連絡
全体の統率に専念(一人ひとりの要望に振り回されない)
⑤ Triage、Treatment、Transport (Think simple.)
救出救助時に始まり、各ステージにおいて繰り返し行い、効率の良い医療に役立てることが重要で、Triageすることが目的ではない
Triageは、迅速、安全、簡便、再現性が高ければ誰が行ってもよい
でも結局 Think simple.
大事なのは、人と人とが声掛け合ってコミュニケーションをとること
そして、総合力が求められるという意味では、災害医療は決して特別なことではないというメッセージに深く共感した。
日常診療の中で、毎日のように準災害医療を経験しているとも言える「いわき」の勤務医として、自身の診療で CSCATTT できているかを振り返ってみたいところだ。
「もう困らない? 急性腹症」
太田西ノ内病院 津嘉山 博行 先生
豊富な画像を用いて、画像所見確認のコツを伝授していただいた。
腹部CTで、まずは全体像を見渡し、管腔臓器の拡張、脂肪織濃度の上昇、遊離腹腔ガス、造影不良所見の有無を確認してから、次に各臓器チェックに移ることで、病態全体の理解に役立つと思った。
しかし結局は、経過と身体所見が大事!
「熱傷の世界の入り口へようこそ!」
太田西ノ内病院 救命救急センター 石田 時也 先生
熱傷の局所治療の基本的な流れ(①冷却、②洗浄、③被覆、④Follow up)について、理論的治療戦略を明快にしていただいた。
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