2015年9月26日土曜日

第2回 いわき市がん哲学外来カフェ


「第2 いわき市がん哲学外来カフェ」を開催します。
 
日時:平成271010日(土)14時~17
場所:社団医療法人養生会 かしま病院 コミュニティーホール
がんと共に歩んでおられる患者さん、ご家族、ご遺族、近隣の皆様、ご興味のある方なら、事前のお申込みを頂ければどなたでも参加できます。
リラックスして対話できる空間です。
お飲物を用意してお待ちしています。
 
申し込み・問い合わせ先
社団医療法人養生会 かしま病院 地域医療連携室
TEL0246760350
FAX0246760352
 
主催:いわき市医師会
後援:一般社団法人 がん哲学外来


2015年9月13日日曜日

秋の郡山で… ~第105回FaMReF~

今月は、当講座の研修協力医療機関である星総合病院の研修室をお借りしてのレジデントフォーラム開催
真新しくて巨大で立派過ぎる施設で、初潜入の参加者たちは皆迷子に・・・



さて、さっそくレジデントの振り返り開始!
レジデント個々から様々な報告や相談が持ち掛けられた。

継続的なケアにより、患者さんに自身のケアに主体的に関わってもらえるようになり、患者さんとの距離が縮まってきたことを感じるというレジデント。
地道な関わりが成果をあげている様子を報告してくれた。

一方で、ローテイトにより比較的短期で担当が変わる研修医という立場で、いかに責任をもって継続的なケアを提供していくか?という課題を挙げてくれたレジデントも・・・

医療施設をあげて禁煙の啓発に取り組んでいるというレジデント
掲示用の診療所新聞の作り方戦略などをみんなで議論

新規に電子カルテ導入する施設のレジデントに、先行導入施設の医師からの実体験に基づくアドバイス

心臓超音波などの技術研修の後の結果の解釈と活用できる医師としての能力を磨きたい

リスクが多い高齢独居の患者さんとのケアで、いかに予防的観点から対策を見出していくか?

患者さんニーズと、医学的ニーズとのミスマッチをどのように埋めていくか?
例えば「薬だけもらえればそれでいい」という患者さんに、いかに患者さんを想っているというメッセージを暑苦しくなく上手に伝えていくか?

多くの疑問に、アドバイスとして実診療における多くの工夫が紹介され、とても学び多い振り返りとなった。



さて、本日のメインプレゼンテーションは、専攻医2年目の豊田先生による「メンタルケアの根っこ」
患者の苦しみの気づき認める
病気が持つ患者にとっての意味を理解する
患者が必要とする時間にそこにいる
患者に希望を与える
こういった癒す者としての医師になれるよう、事例を通した深い省察が示された。
特に、情熱ある若い研修医ほど、(見かけ上)何もしないということは、時に難しい。
しかし、敢えて積極的に「待つ」という行動、つまり「未介入」ではなく、「準備を整え、介入の機にそなえている」ことが、介入困難な問題に対して適切なタイミングで適切なケアを提供するために強力な武器になるということを再認識した。

小名浜地区認知症在宅ケア講演会 「認知症を理解しよう」~元気にいつまでも住み慣れたまちで生活していくために~


2015年9月12日台風の影響による大雨も一段落し、しばらくぶりの晴天
さわやかな土曜日の午後だが、お仕事お仕事!!!
小名浜地区認知症在宅ケア講演会 「認知症を理解しよう」~元気にいつまでも住み慣れたまちで生活していくために~の講師とパネラーを仰せつかった。
午前の仕事を終え、職場から会場まで6㎞ほどのラン
先日小名浜港まで貫通した鹿島街道を一路南下すると、なんとも爽やかなアクアマリンパーク
ほんとにこのまま屋内にこもり勉強なのか?


逃亡したい気持ちをグッとこらえて、会場入りすると、いわきが誇るゆるキャラが出迎えてくれた。


こうなりゃ、もう喋るしかない!
というわけで、認知症についてお話しさせていただいた。
これを機に、認知症を特別視したり異常視したりせず、ごく当たり前の出来事として、笑顔で付き合える方が一人でも増えてもらえたらありがたい。


講演の後は、身近な友達が認知症になった時どう対応できるか?
医師、薬剤師、ケアマネージャー、ヘルパー、グループホーム、民生委員、隣人、家族それぞれの立場でどんなサポートが提供できるかをパネルディスカッションを通して活発なディスカッションがなされ、最後は小名浜一丸となってより良い認知症ケア体制を構築していこう!という感じのまとまりをみせ、企画は大成功!となった(と思う)

最後まで脱走しなかった自分を褒めてやりたい。


2015年9月10日木曜日

一味違う大人の学び ~家庭医療セミナーinいわき 実践家庭医塾~

今月は、臨床研修医(初期研修医)がいないので、家庭医療専攻医(後期研修医)によるプレゼン
台風の影響により、自宅に避難勧告が出る荒天の中の開催となった。




先日開催された「家庭医療サマー・フォーラムinふくしま2015」2日目のメインプログラムでは、診療(患者中心の医療の方法の実践)を通して学んだことを、セミナーの参加者にもワークを通して学びのプロセスを体験してもらうセッションを、専攻医たちの企画でおこなった。

本日は、そのセッションの企画・運営を担当した専攻医たちが、その教育活動を通して何を学んだのかが明らかにされた。
患者さんと出会い、患者さんが抱える健康問題が明確になるにつれて、医師は無意識に患者さんを抽象化・一般化して、例えば○○病の患者さんなどと認識してしまったり、表面上の印象だけで先入観を持ってしまったりする。
自らロールプレイの演者となり、それを客観的にレビューすることで、そのことに気づくことができた。

日頃、何となく理解している(と思っている)ことを、いかに他者に伝え、理解・実践してもらうか?
そして、その成果をどのように評価し、更に改善させていくか?

とても深く・難しいテーマであるが、重要でやりがいのあることでもある。
こうやって、自ら学び、学んだことを惜しげもなく伝えていく文化があるということ、そして何よりも楽しく学ぶことができるということをバンバン伝え、発信していこう!