2011年4月28日木曜日

東京発信!!!福島からのメッセージ

次回5月のFaMReFは東京で開催します!
さまざまな困難を乗り越えて、4月23日に復活した福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座月例のFaMReF。
FaMReFとは、福島医大地域・家庭医療学講座が毎月1回、定期開催しているFamily Medicine Resident Forumの略称です。
そこで見えてきたもの・・・

4月のメインテーマは「震災を語る!」でした。

5月は会場を東京に移してこの「福島からのメッセージ」を全国に発信したい!

当講座員や医大学生が各地で経験した災害医療の現場が明らかになります。
興味のおありの方ならどなたでもご参加大歓迎です。

※フォーラム終了後には、懇親夕食会があります。
 こちらもどなたでもご参加大歓迎ですが、準備の都合上できれば5月11日までのお申し込みを!

*お問合せ・参加申込は
地域・家庭医療学講座HPからhttp://www.fmu.ac.jp/home/comfam/10_famref.html

<会場>
学術総合センター(東京都千代田区一ツ橋2-1-2)

<日時>
平成23年5月14日(土) 14:00~18:00

<内容>(順不同)
 1. 「ようこそ福島医大 家庭医療レジデントフォーラム(FaMReF)へ」
       (福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座 後期研修医)
 2. 特別講演① ゲスト講師 安藤高朗 先生 (医療法人 社団永生会 理事長) 
 3. 特別講演② ゲスト講師 武藤真祐 先生 (医療法人 社団鉄祐会 祐ホームクリニック 院長)
 4. 「福島からのメッセージ」 (福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座 スタッフ)
 5. Cinemeducation (葛西龍樹教授)
 6. その他 

<フォーラム参加費>
無料

2011年4月24日日曜日

福島県内各地での災害医療 (第60回 FaMReF)



昨日は第60FaMReF(Family Medicine Resident Rorum)だった
今回のFaMReFは福島医大 地域・家庭医療学講座にとって特別な意味をもっていた。
というのも、5年前に当講座が開設されて以来、毎月続けられてきたFaMReFだが、震災にともなう地域医療支援を優先し、先月初めて中止となっていたのだ。
2ヶ月ぶりの再会に抱き合うメンバーたち・・・
フォーラムのメインテーマは「震災を語る!」~東日本大震災を通して~
福島県内の各地域医療研修サイト毎に災害への対応についての報告をしてもらった。
そこから見えてきたもの・・・
同じ福島県内で同じ時を過ごしながらも各地で実情は全く異なっていたこと。
人はみんなで支えあっていかなければ生きていけないこと。
その中であらゆる手段を試みながら仲間どおしで情報を共有していたことがいかに有用であったかを振り返ることができた。
物資のない生活の中できる限りの診療を続ける者、転院搬送や避難者を一手に引き受ける者、放射線被曝に対する住民の不安と誤解を解消すべく活動する者・・・
立場はみな違っていても、それぞれの持ち場で自身の能力を発揮すべく必死に努めていた仲間を誇らしくも思った。
そして、様々な事情からこの時を県外で過ごすことになった仲間も、同じくもがき苦しんでいたに違いない。
恒例の葛西教授によるCinemeducationの題材は、The Day After Tomorrow(2004)
地球温暖化に起因する自然災害を題材にしたこの映画を通して、不安をあおることを恐れることが逆に不安や憶測を招くこと、危機的状況においても各スペシャリストたちがそれぞれの立場で機能し続けることの大切さを知り、エネルギー問題などの地球資源活用における諸問題について深く考える機会となった。
また、今回は被災地の避難所を中心にボランティア活動に参加した学生さんからの発表もあり、厳粛なムードの中にも、医師・学生それぞれの立場から活発なディスカッションが展開された。




フォーラムの後は勿論、懇親夕食会!
満場一致で自粛しない方針に決定!!!
今回は新入職員の歓迎会も兼ねていて、個性あふれる新人が加入したことと、学生さんも果敢に参入してくれたことで、いつもに増して白熱したな~


★☆★☆ナイトヾ(≧ε≦ヾ)(ノ^д゜)ノフィーバー!★☆★☆

2011年4月17日日曜日

「震災を語る」 家庭医療レジデントフォーラム再開

さまざまな困難を乗り越えて、福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座月例のFaMReFを4月から再開します。
FaMReFとは、Family Medicine Resident Forumの略称です。毎月1回、定期開催しています。
地域・家庭医療学講座の後期研修医による「家庭医を特徴づける能力」に基づいたプレゼンテーション、招聘講師及び地域・家庭医療学講座スタッフによる家庭医療に不可欠な知識のレクチャーなどを通し、家庭医療についての理解を深めるだけでなく、家庭医として患者さん・地域に提供できるケアの可能性を広げていくことを目的としています。
また、葛西教授による「cinemeducation」という、映画の一場面を使って、登場人物の感情や人間関係などについてディスカッションする、とても好評なセッションもあります。

4月のメインテーマはズバリ

「震災を語る!」

当講座員や医大学生が各地で経験した災害医療の現場が明らかになります。
興味のおありの方ならどなたでもご参加大歓迎です。

※フォーラム終了後には、懇親夕食会があります (4月は新入職者歓迎会を兼ねます)
 こちらもどなたでもご参加大歓迎ですが、準備の都合上、できれば4月20日までのお申し込みを!

*お問合せ・参加申込は地域・家庭医療学講座HPから
http://www.fmu.ac.jp/home/comfam/10_famref.html

<会場>
福島県立医科大学 会議室 (総合科学系研究棟4階)
http://www.fmu.ac.jp/univ/daigaku/campusmap.html#1
(学内マップの①のところ)

<日時>
平成23年4月23日(土) 14:00~17:00

<内容>
1.「震災を語る!」~東日本大地震を通して~
  ①各サイトの災害支援活動報告
  ②学生ボランティア活動報告 
2. Cinemeducation (葛西龍樹教授)
3. その他

<フォーラム参加費>
無料

2011年4月15日金曜日

水道復旧! そして桜満開



嬉しいことがありました。

水道が出る!

今まで感染対策のために不可欠だと考えていた流水での手洗いは、実は非常に贅沢なことだったのだと気付かされる。
遠くは九州を含む全国の団体が、いわきの水道復旧のために24時間体制で工事をしてくださったことに感謝の言葉も思いつかない。

そしてもうひとつ・・・

こんないわきでも桜が満開!
またいつか避難区域にある「夜の森」の桜のトンネルを観に行きたい・・・

激動の1ヶ月の間もこの日のために静かに、しかし確実に準備してきた逞しい桜!
いかなる時も一歩ずつ前へ進む勇気を与えてくれる。

2011年4月13日水曜日

患者さんとの奇跡の再会

今日の外来予約患者さんのリストの中に1人だけ安否が分からない患者さんがいた。
住所も職場も津波で壊滅状態になった地域で、行方不明者名簿にその方の名前が載っていた。
最近はご自身の努力で生活習慣病のコントロールが改善し、そのことをとても喜んでいた。

外来も終盤に差し掛かり「やはり会えないのか」と諦めかけた時、その方のカルテが診察室に届けられた。
いわゆる

「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」

って感じだろうか?
「いやー津波をなめてたらあっという間に飲まれちゃった・・・でもまだ足はついてるよ!」
とおどけながらも偶然が重なって九死に一生を得た体験を語ってくれた。
肉親や多くの隣人を失った中で、ご自身が奇跡的に助かったことの意味を噛みしめている様子だった。
最後に真面目顔で「家も無くなっちゃったけど、とにかく拾った命だから大切にする」と宣言されると、前頭葉が老化している私は涙をこらえることが出来なくなってしまった。
診察室を後にする姿を見送りながら“一緒に頑張りましょう。心して拝見致します”と誓った。

2011年4月12日火曜日

またしても連日の震度6弱・・・4.12 余震

またしても震度6弱・・・
直下型特有の突き上げるような鋭い衝撃!
しかし、院内のスタッフはそれに怯えながらも、驚くほど迅速に人工呼吸器にダッシュして患者さんたちの安全を確保する。
僅か1ヶ月余りで数え切れないほどの地震(うち震度6台が3度)を経験した人間にしか出来ない行動に思える。
この(人生最悪の)1ヶ月でさえ乗り切れた逞しさが、これからの私たちの未来を形成していくことを祈る。
それにしてももう沢山だ!
こんな状況がいつもで続くのだろうか?
先ほど片付けたばかりの医局は再びメチャメチャに・・・
さすがに当分片付ける気が失せたりする。

4.11 余震

揺れ続ける不安な夜が明けました。
やはり外傷の急患が多い当直でした。

昨日4月11日の余震で、かしま病院は激しい揺れに見舞われ医局も再びメチャメチャになってしまいましたがスタッフ・患者さんともに無事でした。
病院も一時停電となりましたが、自家発電の燃料が切れる前に復旧しました。
しかし、市内全域の水道が再び壊滅的となってしまいました。
不眠不休で頑張ってこられた水道局関係の方々のことを思うと心が折れそうにもなりますが、またコツコツ出来ることを無理せずに続けていきたいと思います。
地域・家庭医療学講座の新いわきチームは丁度昨日からフルメンバーが揃い「今週から通常運転」と思っていたのですが、また当分それは難しくなりそうです。

2011年4月5日火曜日

“フラガール”をよろしく!

いわき市の温泉レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」が、45年ぶりにフラガールたちの全国巡業を復活させることになりました。
震災被害と原発事故の「風評被害」に苦しんでいるふるさと“いわき”のため、笑顔で復興への願いを発信します。
原発事故は、いわきの観光だけでなく、農業や製造業にも壊滅的な被害を及ぼしています。
常磐炭鉱閉山にともない街が衰退した時よりも深刻な危機に瀕している“いわき”を救う道は「風評被害」の打破なくしてはあり得ません。

そこで「スパリゾートハワイアンズ(当時の常磐ハワイアンセンター)」開業前のフラガールの全国巡業キャラバン隊が復活します。
あなたの街にフラガールが訪れた際には、どうか温かく迎え入れてください。
そしてまた、ぜひいわきに遊びに来てください。

私たちもまたフラガールに負けないように、地元の医療を支え続けます。

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