2012年8月31日金曜日

平成24年度 福島県国際家庭医療セミナー開催のお知らせ

英国家庭医学会元会長のRoger Neighbour先生と、英国家庭医療専門医の澤憲明先生が福島に来てくれます!

9月6日(水)、9月7日(金)に当講座共催の国際家庭医療セミナーを下記により開催します。
地域医療に興味のある方でしたら どなたでも参加いただけますので、皆様ぜひご参加ください!
各回とも参加費は無料となります。

★ 第1回 ★
 日時:9月6日(木) 18:30~20:00
 会場:会津若松ワシントンホテル 2階 「双鶴」
 演題:「英国の家庭医療とその教育」
 講師:英国家庭医学会 元会長   Roger Neighbour(ロジャー・ネイバー先生) 

★ 第2回 ★
 日時:9月7日(金) 18:00~20:00
 会場:福島県立医科大学 看護学部棟 N301
 演題①:「英国医療制度における家庭医の役割」
 講師①:英国家庭医学会 元会長  Roger Neighbour(ロジャー・ネイバー先生)
 演題②:「英国家庭医学会の新しい専門医教育・認定制度」
 講師②:英国家庭医療専門医  澤 憲明 先生

なお、会場準備の関係もありますので、お手数ですが9月5日(水)までに、福島県立医科大学 医療人育成・支援センターへお申込み下さい。
チラシ、申込用紙は
http://www.comfam.jp/upload/files/%E5%B9%B3%E6%88%9024%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC.pdf

2012年8月27日月曜日

真夏のFACE ~第12回 Fukushima Advanced Course by Experts~ ②

2012年8月25日(土)

さてさて林寛之先生特別講義の第2段!

「Shock」
 福井大学附属病院 総合診療部 林寛之教授
 あらためて、まずバイタルサインを適切に評価することの大切さを理解。
 
 You は Shock !
 
 それにしても林先生、面白過ぎる・・・
 

・「懇親会」
いわずもがな、FACE恒例イベント。
温泉に浸かった後、毎度、激しい飲みながら、今回は激しいのに加えて、参加者が多過ぎて、各自の自己紹介が聴き取りにくいほどの盛り上がりであった。
出身大学の学生と研修医も遠路参加してくれていてとても嬉しかった。

・「本当に効くの、シートベルト?大きなベンツは軽自動車の何倍安全?」
 太田西ノ内病院 救命救急センター 篠原一彰先生
すべての安全装置は、シートベルト着用との併用が大前提であり、シートベルト未着用時のエアバッグ作動ほど恐ろしいものはないことを豊富なデータと画像をもとに再確認できた、非常に印象的なプレゼンテーションであった。

・「福島感染症勉強会」
学生さんと話しこんでいて、内容はよく聴いていないが、そもそも元々この時間帯は、自由参加なのだ!
食って好し!
呑んでよし!
語ってよし!
もちろん、学んでよし!

自身は思考停止。
熱心な参加者たちが白熱した議論を展開していたことだけは目撃していた。

・「深夜の英会話教室」~救急現場でのリスニング編 バイタルはどう?~
 ナショナル・メディカル・クリニック 田村謙太郎先生
毎度、日本語脳が思考停止してくれた方が、英会話には丁度いいようで・・・
田村先生がいつも強調される、英語で話しかける勇気!
下手くそでも安心を与えられるような心のこもったコミュニケーションをしたいといつも思う。
英語に限らず・・・

・「心電図入門」 ―ER編―
 福島県立会津総合病院 内科 宗像源之先生
学習不能状態・・・
すいません!
すべてが終了する午前3時30分まで覚醒していたことだけは覚えている。

2012年8月26日(日)
2日目の朝。
夜更ししても、深酒しても、ちゃんと6時58分に起きて、2分後の7時から普通にご飯を食べ始められる自分を褒めてやりたい。
林寛之先生と相席で朝食をいただける光栄!
朝から清流沿いのトロトロヌルヌルの濃い源泉に浸かれる幸せ!
・「FACE式 ドreal ケース・シミュレーション」
 太田西ノ内病院 救命救急センター 石田時也先生 およびFACE最強講師陣総動員!

二日酔いでも寝ずに学べる企画!
7グループに分かれて「ドreal なケース・シミュレーション」をローテーション体験してもらい、医師役の参加者は「いや~な汗」と「達成感」を味わっていただけたと思う。

参加者から「新しいFACEを見た」と評価していただいた。

講師側の立場からも、参加者一人ひとりのキャラクターを、より詳細に知ることができ、また意外なピットフォールを知ることができて、大変参考になった。
「眼科一筋40年」のベテランダメダメナースを頑張って演じて本当に良かったと思った。

2012年8月25日土曜日

真夏のFACE ~第12回 Fukushima Advanced Course by Experts~ ①

今回のFACEはスペシャルゲストに元祖育メン救命医 林寛之先生をお招きしての救急特集!

2012年8月25日(土)

・「アイスブレイク」
 太田西ノ内病院 救命救急センター 石田時也先生
 弾丸ブレイクを通して、4分割表の正しい使い方を学んだ。
 その中で、FACE参加者のライフ・ワークバランスの傾向が極端にワークに偏っていることと、背景としてご家族の深い理解の存在が垣間見られた。

・「救急に必要なことシリーズ」
 金沢大学病院 産婦人科 佐々木徹先生
 急性胸痛、外傷の患者に遭遇した時に想起すべき病態と、具体的な行動について、経時的かつ明快な解説がなされ大変勉強になった。

・「Unsuspeced Killer」
 福井大学附属病院 総合診療部 林寛之教授
 
 「患者と医師の共通の敵は病である」

 印象深いメッセージ
 
 利用者が医師を訴える時代
 医師が救急車を断る時代

 常に最悪を考えること!

 泥酔者の恐ろしさ、転倒の原因を想定する重要性、診断がつかない時のフォローアップなどなど・・・

数えきれないほどの多くの示唆に富むレクチャーであった。

そして、どんに忙しくても、辛くても、頭に来ても、笑って楽しく仕事ができる。
そんな現場をつくっていくための数々のヒントをいただけたのが、何よりの収穫であった。

「患者と医師の共通の敵は病である」

そんな熱い想いを糧に、生きていきたい・・・

FACEはまだ序盤ながら、今 猛烈に感動している。

2012年8月24日金曜日

Cinemeducation ~家庭医療セミナーinいわき 「実践家庭医塾」~

本日のメインは「Cinemeducation」

Cinemeducation とは、映画やテレビ番組の一部を用いた医学教育方法で、Cinema+medical+educationを合わせた造語である。
Alexanderにより1994年に提唱されが、私が知る限り、日本で最もこのCinemeducationに入れ込んでいるのは当講座の葛西教授だと思う。

映画の一部のクリップを観て感じたことを言語化すること、他の人が言語化したことを聴くことで自分にはない視点を知ること。
これは、診療所を訪れる患者さんの日常生活全体のごく一部にあたる診察室での言動から、患者さんがどのように辛いのかを深く理解することを求められる、我々家庭医の日常診療に通じるところが多い。


本日のクリップは 「THIS IS IT (2009)」

個人的には、THIS IS IT を用いたCinemeducation体験は2度目だが、本作品は、何度観ても感情や感性に訴えかけるところが多く、感想を言語化しにくい映画である。
しかし、敢えて言語化することで、やはり自分では気付かなかった視点をあらためて知ることができた。
普段の仕事が妥協の連続の自分たち!

完成度を高めること。
頂点を極めること。
妥協がないこと。

こういったことをもう少し意識して、より達成感が得られる生き方をしていきたい。

2012年8月16日木曜日

北海道の観光地に学ぶ町おこし いわきの強みは?

今週はお暇をいただき、北海道は倶知安町に滞在している。

信号もあまりない長閑な当地だが、外国人観光客&住民が多く活気と元気にあふれる地域で、町でお店を営んでいる方々の殆どは英語が堪能であったり、地域全体が心温まるホスピタリティーに溢れていてとても感心させられる。
田舎でも人を集めていくこと、町おこしのアイディアをを沢山もらえる。

お陰様で、私共も家族一同、安心して当たり前の夏休みを過ごさせていただいている。
蝦夷富士こと羊蹄山を眺むニセコ連峰を駆け巡る怪獣ちゃん。
どれほど嬉しいことか。
この日は蝦夷紫陽花が綺麗だった。
汗をかいたら温泉につかりたいもの。
見つけた。
良い湯を!
『ゆころ』100%源泉掛け流しの、ナトリウム塩化物ー炭酸水素塩泉の濃い~濃い~お湯で癒される。


さて、北海道に来たからには夜景を見てみようと、函館に足を伸ばしてみた。

「は~るばる~来たぜ!は~こだて~」

函館に向かう道すがらの鼻歌に対する家族の反応が寒いこと寒いこと・・・
函館は、個人的には2度目。
学生時代、東日本医科学生体育大会の帰りに足を延ばして以来である。
わたくし:「詳細は覚えてないんだよねぇ~」
妻:「どうせ、酔っぱらってたんじゃない?」
わたくし:「・・・・・多分(泣)」

函館に到着!

まずは美味い海の幸を食べようということで、函館朝市へ!

観光地特有のチョイ割高設定のお店のおにいさん方の客引きを掻い潜り、辿り着いたは朝市食堂二番館の激安500円丼の豪華ラインナップ。
この値段でどんぶりに漬物と味噌汁がついてる。

イクラ丼をチョイスしても勿論この値段で十分量。
その他、刺身や焼き魚なども美味しくいただいた。

ちなみにここのエレベーターのボタンは、大人が背伸びしてやっと押せるほど、文字通り子供の手に届かないところにあり、『何これ珍百景』って感じ。
使いにくいので究極のエコ?

たらふく食べて店を出て周囲を散策していると、ひときわ長い行列が・・・
中華料理の『星龍軒』
気になって調べると、塩ラーメンの人気店らしいが、お腹には入るスペースが無かったので無念の不戦敗。

五稜郭公園前の北海道立函館美術館では、「モチモチの木」、「花さき山」などの数々の名作で有名な滝平二郎展が催されていた。
とても魅力的な企画ながら、怪獣ちゃん連れでは美術館は無理!と思って後部座席に目をやると、

ZZZzzzzzz・・・

なんと、母親とお姉ちゃんたち想いなんだ!

必然的に野郎2人は、車内で仮眠&休憩となった。

一段落して、ひとまず自家用車で函館山山頂を目指すことに・・・
絶景に感激したものの、自家用車は17時までに下山しなければならないとのこと!
函館の夜景を観たければ、ロープウェーかタクシーかその他の公共交通機関を利用する必要があるという仕組みである。
それと、目的がはっきりしているため、暗くなる前に早目に帰る観光客などいるはずもなく、函館の夜景は観光客の長時間滞在や宿泊客の増加に一役かっているはずである。
 遠くに駒ヶ岳らしき突起が・・・
 一旦、下山して函館山山麓を散策。
元町と名のつくほど、歴史的景観が広がる情緒豊かな地域。
そんな中、なぜかしのぎを削っているソフトクリーム屋さん群が不思議だった。
 数ある魅力的なお店たちの中から我が家の夕食の友に選ばれたのは、
古民家カフェ「茶房 菊泉」
注文したものは、どれも美味しくて、量も意外に多くて大満足!
お店の方がとても親切で、突然の雨にもかかわらず、濡れずに車に辿り着けた。
「がごめ昆布お試しセット」がおすすめ。

函館山麓には東本願寺の別院があった。

そして、待望の闇夜。
ナポリ、香港と並んで、世界三大夜景に挙げられる100万ドルの夜景は、見慣れた東京などの大都会のそれとは異なり、言葉ではうまく表現できないが、なにか侘び寂をそなえた感動の光景であった。


町の強みを活かし、その町の元気に直結させること。
これは、町おこしの最も自然な形なのではないか?
そう再認識する旅であった。

いわきの強み・・・

地震と津波と原発事故で傷ついた部分も多い。
けれど・・・
いわきの魅力はまだまだ沢山残っている。
アイディアを出し合えば、もっともっと元気な街に創りなおせるだろう。

2012年8月13日月曜日

モーニングコールはレストラン! 家庭医療サマー・フォーラムin福島2012 (2日目)

トゥルルルル・・・

和室に響く電話の音。
「朝食の準備ができております」
朝食会場からのお電話。
時計をみると、朝食の終了時刻が迫っていた。
意訳すると・・・
「既に大方が朝食を済まされていて、あとはそちらのお部屋の方々に召し上がっていただけると、片付けられるんですけど・・・」
こんな感じだろうか?
大急ぎでナラズ者チームも無事に朝食を済ませ、僅か○時間前(未明)までエンドレス宴会場であった部屋を片付けて、2日目のフォーラム会場に雪崩れ込んだ。

①ワークショップ「コミュニケーションの困難な患者さんと、どう面接を行っていくか」
~どう良好な医師・患者関係を築くか~
後期研修34年目のレジデントらプレゼンツ!
非言語コミュニケーションの重要性、陰性感情の存在を自覚することの意義や対処法などを、ワークを交えながら面白おかしく解説してくれた。診療においてコミュニケーションに困難を感じても諦めずに根気強く対応していきたい。

②昼食会:油ソバの名店「中華の宝華」(有志)
食べ方:
1)麺と油タレを良く混ぜてからいただく。
2)ラ―油を垂らすと味が深まる!
3)お酢を少々加えるとマイルドに!
味付きの熱い油が麺に絡まってとても美味しかった。
店を紹介してくれた地元のMチェル君に感謝!
ところで、なんでチャーハンの皿の底に「宝華」とは全く別の店名が書いてあったのか・・・?

今年のサマホは、全体を通し活発でとても楽しかった。
今回 出会えた仲間との再会が、もう既に待ち遠しい!

「夜のサマホ」 家庭医療サマー・フォーラムin福島2012 (懇親会)


夜の部担当の私、G君やT君とともにナラズ者チームの出番である。
有り難いことに多くの外部参加をいただいたので、会場に入りきれないという状況となった。
不手際ばかりで申し訳ないけれど、盛会に免じてご容赦願いたい。
感心したことは、学生を含め参加者それぞれが、地域・家庭医療に、各々の熱い想いを抱いているということ。

今回は、ロンドンに留学するT君の壮行会も兼ねていた。
感動のスピーチに食い入る参加者。
まるで教祖と弟子らみたいだ!


会の盛り上がりは止まるところを知らず、会場を宿舎の和室に移し、エンドレスに続くのであった。
火事場のクソ力で・・・

帰省ラッシュと家庭医療サマー・フォーラムin福島2012 (1日目)

地元民の我々は、いわきから会場のある二本松への路すがら、東北道の渋滞を回避するために船引三春ICに降り立ち、幻の三春そうめんと名物ほうろく焼きをいただき、聖光学院の甲子園での勝利を喜びながら難なく呑気に会場入りしたのだが、冷静に考えれば当然のことなのだが、今回の日程では外部参加の方々の会場入りに支障を来たさないわけがない。

土日開催で8月11・12日。
お盆直前の週末、下り線の道路が動くはずがない。容易に電車に乗れるわけもない。

当日は、夕方から集中豪雨にも見舞われ、更にご来場を困難にした。
こんな日に首都圏から福島を訪れてくださった方々には心からの敬意を表するとともに、とんだ不手際を謹んでお詫びしたい。

そんな中、なんとか今年も開催に漕ぎつけた家庭医療サマー・フォーラムin福島2012。

Reflection of the Month「複数の健康問題と多剤併用」後期研修1年目 中村光輝
トップバッターを務めてくれたのは、後期研修1年目のMチェル君。
多剤併用の問題点をバッサリと指摘するとともに、家庭医として患者中心の医療の方法の実践の過程を実症例を通して紹介してくれた。
認知症の勉強会の時も思ったが、プレゼン技術が場の状況に臨機応変な感じがあって、天性のものを感じる。
懸案であった「笑い3回」というノルマも見事に達成し、今後も大きく羽ばたいて欲しいと思った。

②特別講演「プライマリ・ケアに役立つ整形外科診療」
福島県立医科大学 医学部 整形外科学講座准教授 大谷晃司先生
プライマリ・ケアを担う診療所を訪れる患者さんの主訴として必ず上位に挙がる腰痛などを中心に、プライマリ・ケアに役立つ整形外科診療のコツを、フットワーク軽く床に這いつくばってのデモストレーションを交えながら熱く伝授してくださった。

福島県の僻地診療にも積極的に携わられている「只見の神様」ならではの、家庭医の実診療に役立つ素晴らしいレクチャーだったと思う。
緊急性を否定するのか?
病態を明確にするべきなのか?
方針が変わらないなら時間軸を利用して敢えて様子を見るのか?
目的意識をもって所見をとることがいかにプライマリ・ケアの現場で武器になるか、あらためて実感した。

CinemeducationGifted Hands (奇跡の手)2009 葛西龍樹 主任教授
高い技術を持ったスーパードクターが、葛藤の末、最大限の努力と周到な準備、思慮深い検討のもと、更なる高みに挑む姿に対して、参加者から様々な感想が語られた。
私たちも、より高いレベルの家庭医療を志して、日々チャレンジを繰り返していきたい。

レジャーを我慢してたっぷり学んだ後は〇〇が美味くなる。

夜の部へ続く・・・

2012年8月9日木曜日

リアルタイム配信&ビデオレビュー 外来教育ツール (保原中央クリニック 家庭医療科)

今日は、夏休みを利用して遠方(九州と関東)から福島に見学に来てくれた学生さんと一緒に保原中央クリニックにお邪魔している。

2008年から福島県内初の家庭医療科が稼働しているこのクリニック。
ここのスゴイところは、オープン当初から教育ツールのハードウェアが充実しているところ・・・
研修医や学生、時に指導医など学習者の診療の様子を、各診察室に2台ずつ設置されているウェブカメラで指導医室に配信することができる。
もちろん、録画した映像を学習者もビデオレビューすることができるので、絶好の振り返りの機会となる。
身体症状が多い患者さんに、ややたじろぎながらも、その病気の体験に丁寧に傾聴し、苦しみに寄り添うレジデントの姿に感心しつつ、社会背景にリスクを抱えている患者さんのケアについてみんなで議論した。

ちなみに、遠方から来てくれた学生さんは、患者さんの福島弁にもたじろいでいた。

2012年8月5日日曜日

「ある地域を診る その地域での家庭医の役割は?」 第24回 学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー

第24回 学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー
当講座が提供するセッション


「ある地域を診る その地域での家庭医の役割は?」

地域診断に興味があるという多くの学生さん・研修医のみなさんが集まってくれた。

医療機関を訪れないけれど、その他のリスクを持った住民にも目を向けた、地域全体を評価しながらケアを進めていくことの意義を、実際の統計データを用いたワークを通じて実感してもらえたようである。
特に印象深かったのが、多くの人間が意見を出し合うことで、独りでは気付き得ないような素晴らしいアイディア、思わぬ斬新なアイディアがわくということ。
同じ理想をもっていても人それぞれアプローチ方法は異なる。
それが各業種のエキスパート、地域の中で役割が異なる者が集まればなおのこと・・・
直接 腹を割って出し合った各々のアイディアの長所を活かし、より良い地域医療をチーム一丸となって創出していくことが、どんな知識やスキルよりも大切なことなのではないか?
そう感じたセッションであった。

まずは、自分が住んでいる地域の福祉保健医療関連の情報を WAM NEThttp://www.wam.go.jp/ )を活用してゲットしてみよう。

「女性医師のキャリア」 第24回 学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー

第24回 学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー
当講座が提供するセッション

「女性医師のキャリア」
で、野郎の立場から女性医師のキャリアについて深く考える機会を得た。
結婚、妊娠、出産、育児・・・
重大なライフイベントが立て続けにおとずれる女性。
この時期に退職してしまう女性医師が未だに多いのも事実だが、これは社会的損失が大きい。
産休・育休などサポート制度の充実、職場・家族の理解と協力により、ここで辞めるという決断を回避できる社会・意識改革がもっともっと必要!

それにしても、当講座の女性医師陣たちの数奇な人生経験を改めて聴くことができて、とても有意義な時間となった。
すべての女性医師の皆さんへの心からの敬意とともに・・・

2012年8月4日土曜日

湯河原よいとこ(酔処?) 第24回 学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー

第24回 学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナーにやってきた。
家庭医療が未発達な日本ではあるが、情熱をもって家庭医療に邁進できる若手を、ゆっくりながらも確実に輩出してきた伝統あるこのセミナー。

残念ながら、現在の日本の大学の医学部では、家庭医療の教育が充実しているところは限られている。
だからこそ、毎年ここぞとばかりに学生・研修医らと、講師陣が全国から集まり熱い学びを展開する!

福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座からも、本セミナーで明日2つのワークショップを提供する。

「女性医師のキャリア」

「ある地域を診る その地域での家庭医の役割は?」

私たちが日々、家庭医として 何を感じ、何を考え、何を学び、どんな医療を実践しているのか、深く学んでいただけるよう努めよう!

落語に学ぶコミュニケーション

昨夜、わたくし生まれて初めて落語というものをナマで拝見しました。
ひょんなキッカケで・・・
おひとりさまで・・・(泣)
会場はなぜかいわき市内のムーディーな結婚式場!
で、その場の空気を感じながら笑いを創出するプロの技
ナマで繰り広げられるその技を五感で感じ取る客・・・
TVでは伝えきれない本物を堪能させていただきました。
多くの方々とネットでつながることができる時代ではあるけれど、
直接 顔と顔を合わせたコミュニケーションがいかに大切かを再認識した次第です。