2014年4月10日木曜日

吸血鬼のような指導医


バタバタとした慌ただしい雰囲気の中、今年も無事新たな2014年度を迎えている。
しかし、何よりも嬉しいことに、当講座の家庭医療学専門医コースの後期研修医として4人、大学院博士課程1人の総勢5人の新人を迎えることができた。
確固たる信念と熱意をもって、今の福島の医療界に飛び込んできてくれた彼らは、就任早々大車輪の活躍をしてくれているのだが、そんな前途洋々な姿を見ていると、彼らの成長を心から願い、「ここを選んで本当に良かった」と思ってもらえるように「自分もいま一度ネジを巻きなおさなければ」という想いを強くするのである。

というのは、ややよそ行きの建前で、若者のエキスを頂戴し、自分のネジを若者の手を借りて巻きなおしてもらっているというのがホントのところである。
彼らは、そもそも私が向かいたかった方向を思い出させてくれるし、時にそこに向かうための新しい発想すら提供してくれる。
指導医とは名ばかりで、学ばせてもらうことの方が遥かに多い。

患者さんやご家族、地域の方々の日頃の臨床研修や・臨床実習に対するご理解とご協力、そしてこの一期一会の出会いに感謝しつつ、ともに学ぶ文化を更に発展させていきたいと思う。