2016年5月26日木曜日
学びに幅を持たせましょう! ~実践家庭医塾~
今日は、初期研修医と専攻医がコラボして、ケアの実践を通しての学びをプレゼンしてくれました。
彼らのいくつかの気づきと成長の過程を共有し、参加者全員の経験も肉付けして、より学びを深める機会になりました。
初期研修医のプレゼンで感心したことは、実際の経験事象から、それが社会に及ぼす影響をイメージする才能に長けていることです。
これからも、自身の診療を社会貢献に活かせるよう、成長し、活躍してもらいたいと思います。
専攻医の学びは、さすが、Bio-Psyco-Social モデルを用いたアプローチが世代を超えて影響するという体験を示してくれました。これは、まさに家庭医冥利に尽きるような究極の仕事をいえると思います。
2016年5月23日月曜日
生まれたてホヤホヤ! ピッチピチの「PEACH!!」 ~第1回 福島県総合診療合同勉強会~
2016年5月21日(土)の午後、郡山地域職業訓練センターの講堂を会場に、第1回 福島県総合診療合同勉強会が開催されました。
福島県における総合診療医の教育における大きな一歩となるでしょう。
いよいよ臨床研修医(2年目)の総合診療医専攻登録がスタートする今年。
福島県でも5つの総合診療専門医育成プログラムが名乗りをあげています。
優れた総合診療医をオール福島で育てていくために、福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座、福島県立医科大学 白河総合診療アカデミーなどが中心となり、総合診療を学びたい学生、研修医、既に総合診療を実践している医師・指導医、総合診療に興味のある方が自由に参加できる場を提供し、各プログラム間の連携を強化していくことを目的とし、福島県公認の勉強会として後援していただけることになりました。
早速、第1回の世話人会が開かれ、今後は年2回のペースで、各プログラムが持ち回りで幹事として準備し、定期開催していくことになりました。
実際の勉強会は、40人規模となり、初顔合わせのメンバーも多い中、夢を共有する仲間同士、終始 和やかな雰囲気の中、活発な意見交換がなされ、大変な盛会となりました。
勉強会を通して、福島の指導医陣の厚さ、学習者の熱さ、会場の暑さをあらためて実感しました。
参加者を対象に愛称が募集され、Practice and Education Alliance of Comprehensive Health care
略して「PEACH!!」が採用されました。
考案者のコンセプトは「福島の名物の桃のように、全国にとどろく名物の勉強会になってほしい!」というもの…
第2回「PEACH!!」は11月12日(土)福島県中通り(東北新幹線沿い)のどこかで開催予定です。
興味のある方はぜひ福島に遊び(学び)に来てくだされ!
福島県における総合診療医の教育における大きな一歩となるでしょう。
いよいよ臨床研修医(2年目)の総合診療医専攻登録がスタートする今年。
福島県でも5つの総合診療専門医育成プログラムが名乗りをあげています。
優れた総合診療医をオール福島で育てていくために、福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座、福島県立医科大学 白河総合診療アカデミーなどが中心となり、総合診療を学びたい学生、研修医、既に総合診療を実践している医師・指導医、総合診療に興味のある方が自由に参加できる場を提供し、各プログラム間の連携を強化していくことを目的とし、福島県公認の勉強会として後援していただけることになりました。
早速、第1回の世話人会が開かれ、今後は年2回のペースで、各プログラムが持ち回りで幹事として準備し、定期開催していくことになりました。
実際の勉強会は、40人規模となり、初顔合わせのメンバーも多い中、夢を共有する仲間同士、終始 和やかな雰囲気の中、活発な意見交換がなされ、大変な盛会となりました。
勉強会を通して、福島の指導医陣の厚さ、学習者の熱さ、会場の暑さをあらためて実感しました。
参加者を対象に愛称が募集され、Practice and Education Alliance of Comprehensive Health care
略して「PEACH!!」が採用されました。
考案者のコンセプトは「福島の名物の桃のように、全国にとどろく名物の勉強会になってほしい!」というもの…
第2回「PEACH!!」は11月12日(土)福島県中通り(東北新幹線沿い)のどこかで開催予定です。
興味のある方はぜひ福島に遊び(学び)に来てくだされ!
考案者 豊田喜弘 氏の Facebookページより
2016年5月3日火曜日
福島で創る総合診療の未来 ~第1回の福島県総合診療合同勉強会~
2017年からの開始が予定される新専門医制度の導入とともに、「総合診療医」の専門医教育が始まります。
総合診療医とはどのような医師で、なぜ必要とされているのでしょうか?
総合診療医って何でしょうか?
日本専門医機構が公開している資料によると、総合診療専門医は次のような使命を持つものとされています。
【総合診療専門医の使命】
日常遭遇する疾病と傷害等に対して適切な初期対応と必要に応じた継続的な診療 を全人的に提供するとともに、地域のニーズを踏まえた疾病の予防、介護、看とり など保健・医療・介護・福祉活動に取り組み、絶えざる自己研鑽を重ねながら人々 の命と健康に関わる幅広い問題について適切に対応する使命を担う。
欧米その他OECD加盟国の多くでは、従来からプライマリ・ケア医の養成システムが整備され、医療制度の一部として確立されてきた一方で、日本では長期にわたりそれを規定する資格や身分はありませんでした。しかし、近年の高齢化等による医療需要の変化などを受けて議論が進められた結果、「総合診療専門医」という専門医資格が新設されることになりました。
総合診療医が必要とされる理由について主な3つを挙げます。
(1)フリーアクセス医療の弊害
OECD加盟国の多くでは、専門医を受診する前にプライマリ・ケア医の受診が必要な制度になっています(ゲートキーパー制度)。これに対して日本では、どの医療機関にも保険適用で自由に受診できる「フリーアクセス」の医療が提供されてきました。こうした中、患者は身近な診療所よりも大病院を積極的に受診しようとする傾向が生まれ、結果として大病院に患者が集中し「3時間待って3分診察」などと揶揄される状況となっています。総合診療医の整備により、プライマリ・ケアとセカンダリ・ケアが分化でき、患者が必要な医療を適切な医療機関で受けられるようになることが期待されています。
(2)高齢化による医療需要の変化
世界に先駆けて超高齢社会に突入している我が国において、特に慢性かつ複数の疾患の医学的管理を必要とする高齢者が急増しています。従来のスタンダードであった「特定の臓器や疾患の専門医」のみでは、この状況に対応するのが難しく、患者を総合的に診ることができる医師が必要とされています。
(3)「地域を診る医師」の必要性
現在、国は医療や介護を地域で一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の構築を進めています。地域包括ケアでは多種多様な疾患や健康問題への対処が求められるほか、多職種連携や、予防医学的アプローチなど、領域を問わない「総合的な」対応が求められます。この担い手として、総合診療医が必要とされています。
総合診療医に求められる能力については、2015年4月、日本専門医機構「総合診療専門医に関する委員会」が発表した報告書の中で、総合診療専門医が獲得すべき6つのコアコンピテンシーが提示されています。
【総合診療専門医の6つのコアコンピテンシー】
1.人間中心の医療・ケア
① 患者中心の医療
② 家族志向型医療・ケア
③ 患者・家族との協働を促すコミュニケーション
2.包括的統合アプローチ
① 未分化で多様かつ複雑な健康問題への対応
② 効率よく的確な臨床推論
③ 健康増進と疾病予防
④ 継続的な医療・ケア
3.連携重視のマネジメント
① 多職種協働のチーム医療
② 医療機関連携および医療・介護連携
③ 組織運営マネジメント
4.地域志向アプローチ
① 保健・医療・介護・福祉事業への参画
② 地域ニーズの把握とアプローチ
5.公益に資する職業規範
① 倫理観と説明責任
② 自己研鑽とワークライフバランス
③ 研究と教育
6.診療の場の多様性
① 外来医療
② 救急医療
③ 病棟医療
④ 在宅医療
日本医師会総合政策研究機構が2015年3月に発表したアンケート結果によれば、医学生のうち「将来専門にしたい診療科・分野」で総合診療科を選んだ割合は14.6%にのぼり、内科、小児科に次いで第3位でした。キャリアの選択肢として非常に期待が高まっていることがうかがえます。
いよいよ臨床研修医(2年目)の総合診療医専攻登録がスタートする今年。福島県でも複数の総合診療専門医育成プログラムが名乗りをあげています。優れた総合診療医をオール福島で育てていくために、福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座、福島県立医科大学 白河総合診療アカデミーなどが中心となり、総合診療を学びたい学生、研修医、既に総合診療を実践している医師・指導医、総合診療に興味のある方が自由に参加できる合同勉強会を開催するなどして、各プログラム間の連携を強化しています。
私は、いわきで優れた総合診療医を育成することを自身のライフワークと考えています。
総合診療医を志していわきを訪れる若き医療人たちへの医学教育活動を通して、彼らのいわきでの保健・医療・介護・福祉事業への参画を促進し、他のどの地域とも異なるいわき特有の地域ニーズを把握しアプローチしていくことの魅力に気づいてもらい、1人でも多くの総合診療医がいわきで活躍し、いわき市医師会が推し進めている多職種連携を基盤とした地域包括ケアの充実、いわきのプライマリ・ケアの強化につなげられるよう努めていきます。
事始めとして、第1回の福島県総合診療合同勉強会の告知を!
ちなみに、現在つけている仮名は堅すぎるので、今回参加者の皆さんと一緒に勉強会の名前をつけて育てていきたいと主催者は考えているようです。
名称 第1回福島県総合診療合同勉強会
日時 2016年5月21日(土) 14時〜18時
会場 郡山地域職業訓練センター 講堂 郡山市清水台一丁目6−1(郡山駅西口徒歩10分)
内容 講義「ポートフォリオの作り方・助け方」
ワークショップ「福島で創る総合診療」 などを予定
対象 総合診療を学びたい学生、研修医、現在総合診療を実践している医師、総合診療に関心のある方
主催 福島県立医科大学医学部 地域・家庭医療学講座、福島県立医科大学白河総合診療アカデミー
後援 福島県
参加費 無料(終了後に開催する懇親会は別途)
懇親会申込締め切り 5月10日(火)(これ以降も参加申込みは受け付けております)
ご参加ご希望の方は、以下のフォームよりお申し込みください。座席数に限りがありますので、申込多数の場合は先着順とさせていただきます。
申し込みフォーム http://goo.gl/forms/P35hhFok6B
ポスター・詳細はこちらから http://www.fmu.ac.jp/home/comfam/news/news.php?srh=55
総合診療に関心のある学生、研修医、指導医、その他職種の方、皆様のご参加をお待ちしております!
総合診療医とはどのような医師で、なぜ必要とされているのでしょうか?
総合診療医って何でしょうか?
日本専門医機構が公開している資料によると、総合診療専門医は次のような使命を持つものとされています。
【総合診療専門医の使命】
日常遭遇する疾病と傷害等に対して適切な初期対応と必要に応じた継続的な診療 を全人的に提供するとともに、地域のニーズを踏まえた疾病の予防、介護、看とり など保健・医療・介護・福祉活動に取り組み、絶えざる自己研鑽を重ねながら人々 の命と健康に関わる幅広い問題について適切に対応する使命を担う。
欧米その他OECD加盟国の多くでは、従来からプライマリ・ケア医の養成システムが整備され、医療制度の一部として確立されてきた一方で、日本では長期にわたりそれを規定する資格や身分はありませんでした。しかし、近年の高齢化等による医療需要の変化などを受けて議論が進められた結果、「総合診療専門医」という専門医資格が新設されることになりました。
総合診療医が必要とされる理由について主な3つを挙げます。
(1)フリーアクセス医療の弊害
OECD加盟国の多くでは、専門医を受診する前にプライマリ・ケア医の受診が必要な制度になっています(ゲートキーパー制度)。これに対して日本では、どの医療機関にも保険適用で自由に受診できる「フリーアクセス」の医療が提供されてきました。こうした中、患者は身近な診療所よりも大病院を積極的に受診しようとする傾向が生まれ、結果として大病院に患者が集中し「3時間待って3分診察」などと揶揄される状況となっています。総合診療医の整備により、プライマリ・ケアとセカンダリ・ケアが分化でき、患者が必要な医療を適切な医療機関で受けられるようになることが期待されています。
(2)高齢化による医療需要の変化
世界に先駆けて超高齢社会に突入している我が国において、特に慢性かつ複数の疾患の医学的管理を必要とする高齢者が急増しています。従来のスタンダードであった「特定の臓器や疾患の専門医」のみでは、この状況に対応するのが難しく、患者を総合的に診ることができる医師が必要とされています。
(3)「地域を診る医師」の必要性
現在、国は医療や介護を地域で一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の構築を進めています。地域包括ケアでは多種多様な疾患や健康問題への対処が求められるほか、多職種連携や、予防医学的アプローチなど、領域を問わない「総合的な」対応が求められます。この担い手として、総合診療医が必要とされています。
総合診療医に求められる能力については、2015年4月、日本専門医機構「総合診療専門医に関する委員会」が発表した報告書の中で、総合診療専門医が獲得すべき6つのコアコンピテンシーが提示されています。
【総合診療専門医の6つのコアコンピテンシー】
1.人間中心の医療・ケア
① 患者中心の医療
② 家族志向型医療・ケア
③ 患者・家族との協働を促すコミュニケーション
2.包括的統合アプローチ
① 未分化で多様かつ複雑な健康問題への対応
② 効率よく的確な臨床推論
③ 健康増進と疾病予防
④ 継続的な医療・ケア
3.連携重視のマネジメント
① 多職種協働のチーム医療
② 医療機関連携および医療・介護連携
③ 組織運営マネジメント
4.地域志向アプローチ
① 保健・医療・介護・福祉事業への参画
② 地域ニーズの把握とアプローチ
5.公益に資する職業規範
① 倫理観と説明責任
② 自己研鑽とワークライフバランス
③ 研究と教育
6.診療の場の多様性
① 外来医療
② 救急医療
③ 病棟医療
④ 在宅医療
日本医師会総合政策研究機構が2015年3月に発表したアンケート結果によれば、医学生のうち「将来専門にしたい診療科・分野」で総合診療科を選んだ割合は14.6%にのぼり、内科、小児科に次いで第3位でした。キャリアの選択肢として非常に期待が高まっていることがうかがえます。
いよいよ臨床研修医(2年目)の総合診療医専攻登録がスタートする今年。福島県でも複数の総合診療専門医育成プログラムが名乗りをあげています。優れた総合診療医をオール福島で育てていくために、福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座、福島県立医科大学 白河総合診療アカデミーなどが中心となり、総合診療を学びたい学生、研修医、既に総合診療を実践している医師・指導医、総合診療に興味のある方が自由に参加できる合同勉強会を開催するなどして、各プログラム間の連携を強化しています。
私は、いわきで優れた総合診療医を育成することを自身のライフワークと考えています。
総合診療医を志していわきを訪れる若き医療人たちへの医学教育活動を通して、彼らのいわきでの保健・医療・介護・福祉事業への参画を促進し、他のどの地域とも異なるいわき特有の地域ニーズを把握しアプローチしていくことの魅力に気づいてもらい、1人でも多くの総合診療医がいわきで活躍し、いわき市医師会が推し進めている多職種連携を基盤とした地域包括ケアの充実、いわきのプライマリ・ケアの強化につなげられるよう努めていきます。
事始めとして、第1回の福島県総合診療合同勉強会の告知を!
ちなみに、現在つけている仮名は堅すぎるので、今回参加者の皆さんと一緒に勉強会の名前をつけて育てていきたいと主催者は考えているようです。
名称 第1回福島県総合診療合同勉強会
日時 2016年5月21日(土) 14時〜18時
会場 郡山地域職業訓練センター 講堂 郡山市清水台一丁目6−1(郡山駅西口徒歩10分)
内容 講義「ポートフォリオの作り方・助け方」
ワークショップ「福島で創る総合診療」 などを予定
対象 総合診療を学びたい学生、研修医、現在総合診療を実践している医師、総合診療に関心のある方
主催 福島県立医科大学医学部 地域・家庭医療学講座、福島県立医科大学白河総合診療アカデミー
後援 福島県
参加費 無料(終了後に開催する懇親会は別途)
懇親会申込締め切り 5月10日(火)(これ以降も参加申込みは受け付けております)
ご参加ご希望の方は、以下のフォームよりお申し込みください。座席数に限りがありますので、申込多数の場合は先着順とさせていただきます。
申し込みフォーム http://goo.gl/forms/P35hhFok6B
ポスター・詳細はこちらから http://www.fmu.ac.jp/home/comfam/news/news.php?srh=55
総合診療に関心のある学生、研修医、指導医、その他職種の方、皆様のご参加をお待ちしております!
2016年4月28日木曜日
これまでの個別の経験がつながる瞬間 ~実践家庭医塾~
今年度最初の実践家庭医塾
いわきでの地域医療研修でプライマリ・ケアを学んだ臨床研修医によるプレゼン。
学びの集大成の場としてすっかり定着しつつある。
今回のプレゼンは参加者を唸らせる秀逸なものだった。
これまでのいくつかの経験から、患者中心の医療、プライマリ・ケア、高齢者のケアなどについて、独自の見解と、腑に落ちない感情を抱いていた中で、迎えた今回のたった1ヶ月のいわきでの研修。
とても短い期間ながら、ここでの経験の一つひとつが、彼のモヤモヤを解決するヒントとなり、時間的にも空間的にも異なる過去の事象のどれもが、患者中心の医療を実践するために必要な示唆を与えていたことに気づいてくれたようだ。
ここまで深く学んでもらえると、研修を受け入れる身としては嬉しくてたまらなくなる。
だから、この仕事はやめらんねぇ~な!
いわきでの地域医療研修でプライマリ・ケアを学んだ臨床研修医によるプレゼン。
学びの集大成の場としてすっかり定着しつつある。
今回のプレゼンは参加者を唸らせる秀逸なものだった。
これまでのいくつかの経験から、患者中心の医療、プライマリ・ケア、高齢者のケアなどについて、独自の見解と、腑に落ちない感情を抱いていた中で、迎えた今回のたった1ヶ月のいわきでの研修。
とても短い期間ながら、ここでの経験の一つひとつが、彼のモヤモヤを解決するヒントとなり、時間的にも空間的にも異なる過去の事象のどれもが、患者中心の医療を実践するために必要な示唆を与えていたことに気づいてくれたようだ。
ここまで深く学んでもらえると、研修を受け入れる身としては嬉しくてたまらなくなる。
だから、この仕事はやめらんねぇ~な!
2016年4月3日日曜日
家庭医臨床道場 ~臨床技能評価~ (第112回 FaMReF)
好評につき毎年恒例となったこの企画!
臨床技能評価では、講座オリジナル作成の模擬診察シナリオを用い、家庭医療専攻医が模擬診察を行い、その様子を直接観察した指導医が形成的評価、フィードバックを行います。
要するに、専門医試験のリハーサル(模擬試験)です。
例年 「実際、試験に役立った」「根性試しになった」「試験のイメージが沸いた」などの感想が寄せられます。
予備校の特別講習に宣伝というわけではありませんが、家庭医に求められる能力をよく理解している当講座の指導医陣による力作問題ばかりなので、とても勉強になると思います。
とはいえ、単なる試験対策ということだけではなく、患者中心の医療の方法の実践という基本に立ち返り、自身の診療の不十分なところを客観的に再認識して、実診療にも活かすこともできる良い教育ツールだと思います。
受講者、模擬患者、観察者、評価者、それぞれにとって、とても勉強になります。
臨床技能評価では、講座オリジナル作成の模擬診察シナリオを用い、家庭医療専攻医が模擬診察を行い、その様子を直接観察した指導医が形成的評価、フィードバックを行います。
要するに、専門医試験のリハーサル(模擬試験)です。
例年 「実際、試験に役立った」「根性試しになった」「試験のイメージが沸いた」などの感想が寄せられます。
予備校の特別講習に宣伝というわけではありませんが、家庭医に求められる能力をよく理解している当講座の指導医陣による力作問題ばかりなので、とても勉強になると思います。
実際に体験してみると、とにかく緊張感が半端なく、限られた時間の中で、案外抜けてしまうことがあることや、試験の臨場感など、実診療とはまた一味違う経験ができるようです。とはいえ、単なる試験対策ということだけではなく、患者中心の医療の方法の実践という基本に立ち返り、自身の診療の不十分なところを客観的に再認識して、実診療にも活かすこともできる良い教育ツールだと思います。
受講者、模擬患者、観察者、評価者、それぞれにとって、とても勉強になります。
2016年4月2日土曜日
祝! 10期生仲間入り ~福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座 新入医師オリエンテーション~
今年度は、3名の専攻医と、韓国から1人の留学生を迎えての賑やかかつ、英語もハングルも飛び出す国際色豊かなスタートとなった。
年度途中からは、英国からの留学生も受け入れる予定であり、今年度では講座内で英語が大活躍すること必至である。
葛西主任教授から示されたプライマリ・ケアを深く正しく理解する4つのステップは…
①ケアを利用する人の流れから考える
②受診の有無に関わらず地域全体をケアする
③調整のハブとしてのプライマリ・ケア
④プライマリ・ケアはチームワーク
まさに、家庭医は患者中心の医療の方法を理解し実践できる医師である。
韓国からの留学生 Dr. Hwang Seo Eun からの韓国の家庭医療についてのプレゼン
日本よりも先んじて家庭医養成のプログラムができたものの、やはり韓国でも長年の細分化された医学教育が主流であった歴史があり、そこから脱却していくことの難しさや課題があることは、やはり私たちと共通するところであることが分かった。
Hwang先生には、福島で大いに学びつつ、私たちにも多くの学びを提供してもらいたい。
後半は、講座スタッフから、教育体制や学習ツールの紹介が行われ、あらためて「学ぶぞ~」モードに入っていくのであった…
あっちゃん漫談 ~2016年度 養生会 新入職者オリエンテーション~
ここ数年、院内研修委員会のご厚意で、新人さん相手に「あっちゃん漫談」なる、たっぶり1時間かけて、変人「石井敦」の自己紹介をさせていただくという、たいへん贅沢な機会を与えていただいている。
自己紹介といえど、結局、プライマリ・ケアとは何ぞや?というところに帰着するのが「石井敦」の自己紹介である。
年々、プレゼンのノリが奇妙な方向に進んでいる気もするが、新人君独特のカタ~イ雰囲気を、それなりにアイスブレーキングできた気がする。
自己紹介といえど、結局、プライマリ・ケアとは何ぞや?というところに帰着するのが「石井敦」の自己紹介である。
年々、プレゼンのノリが奇妙な方向に進んでいる気もするが、新人君独特のカタ~イ雰囲気を、それなりにアイスブレーキングできた気がする。
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