2017年12月16日土曜日

年末だよ、全員集合! ワールドカフェ@大原 ~第128回 家庭医療レジデント・フォーラム~

ポートフォリオ検討会では、いつも通り活発な意見交換がなされました。
うまくマネジメントできた時、それに満足せずに、何故うまくいったのか?
今後、同じような事例に出会った時にも再現性を持って適切なケアができるだろうか?
そのために、私たちが日常診療で励行すべきことは何か?
深く考える機会となりました。


さて、今回は特別企画としてワールドカフェを行いました。
考えてみれば、参加者全員が知り合いという状態で行うワールドカフェは初めてだったので、新しい発見や斬新な意見が出るのか疑問でしたが、講座との出会いや講座の良いところなどを一人ひとりあらためて語ってみると、やはり新たな発見があるものだと感じました。
講座の仲間のそれぞれの想いを再確認し、今後のビジョンを確立していくための、なんらかのきっかけになるのではないでしょうか?




2017年12月7日木曜日

多職種で切り拓く家族志向の地域リハビリテーション


単なる変態なだけでなく、実は いわき地域リハビリテーション広域支援センター長のわたくし

家族志向の地域リハビリテーションと題して多職種ワークショップを企画しました

当日は、実際の患者さんとご家族をモデルとしたケアの困難事例を教材として学んでいただきます

「劇団かしま」の皆さんによる再現ドラマも見ものです

ケアのパートナーであり ケアの対象でもある家族を基点に、多職種の英知を結集し、問題解決への道筋を切り拓いていただければ嬉しいです



地域リハビリテーション研修会

多職種ワークショップ【難攻不落編】

家族志向の地域リハビリテーション

日時:2018130日(火)1830分~20
場所:いわき市総合保健福祉センター


ワークへの参加は事前申込制ですが、当日のご聴講も可能です



2017年11月28日火曜日

「走り過ぎは体に悪いですよ」って言わないで!

ランニングが趣味の私、この秋10月と11月の2ヶ月間に3つのフルマラソン大会に出場し、すべて3時間台で完走しました。そのための準備として、8月から月300㎞以上のランニングに励んできました。そんな話をすると、多くの方から「そんなに走ったらかえって体に悪いんじゃないですか?本末転倒ですよ!」といった具合にお叱りを受けます。確かに走り過ぎですし体に悪いことは明白です。しかし、そのようなご指摘を受ける度に、私の心中は乱されることになります。それは何故でしょう?実はこの事例の中に、私達が家庭医として患者中心の医療の方法を実践していく上で大変重要な示唆が隠れています。
走り過ぎを指摘してくださる方々には恐らく、ランニングが趣味の人=健康志向の高い人(ランナーは長生きするために走っている)という思い込みがあり、「頑張っているのに早死にしては大変!」と心配してくださっているのかもしれません。しかし、もしも私の趣味が熊と格闘することで、この秋10月と11月の2ヶ月間に3頭のヒグマに戦いを挑み、なんとか生還したところです。と言ったら、あきれて誰も何も言わないかもしれませんね。熊と格闘することを趣味とする知人はいませんが、もしもそのような人がいるとすれば、健康のために戦うのではなく、その人にしか理解できない固有の悦び(萌えツボ)がそこに潜んでいるはずです。そんな人に対して「危ないから止めなさい!」と一方的に言ったところで止めるはずありません。例えが極端になりましたが、ランニングも同様に、主な目的が健康のためではない人もいるのです。ちなみに、私が走る理由は単純で、もともと大好きなお酒が更に美味しくなるからです。う~ん、ますます体に悪そうですね(笑)

さて、医療を提供する私達の中には、医療機関を利用する患者さんは自身の健康のために受診しているし、健康増進のための努力をするべきである。なんて思い込みが染みついているのではないでしょうか?私も「せっかく受診してくれているのに早死にしては大変!」とばかりに強引に禁煙指導したりと、医学的に正しいと思われることをどんなに力説しても、うまくいかないことが多々あります。そんな時には必ずと言っていいほど、詳しい事情や患者さんの想いを深く探らないと理解しにくい固有の物語が潜んでいます。家庭医には、患者さんが想いを充分に吐露できる環境を提供し、引き出された情報をもとに共通の理解基盤を見出し、患者‐医師関係を強化していく能力が求められます。

2017年11月19日日曜日

ディープなお話 炸裂! ~第127回 家庭医療 レジデント・フォーラム@相馬~

冬型の気圧配置が強まり、日本海側は雪とのことだが、晴天の浜通りをストレスなく北上し相馬へ!

臨床研究、行動変容に関する困難事例、認知症のケアなどなど、今回も専攻医からの多彩でディープな相談が持ち込まれ、指導医陣からは鋭いツッコミやぶっちゃけ話など為になるアドバイスが数多く飛び出し、大いに盛り上がりました。

〆の Cinemeducation の教材は、ドイツ映画 千年医師物語 ペルシアの彼方へ「The Physician」
医師としての志、公衆衛生、感染制御、死生観、医学の歴史などなど、短いクリップを通して様々なことを考え語り合った。

2017年11月3日金曜日

未来のリーダー達の光 ~2017年度第6回 いわき志塾~

お邪魔するのも もう4年目となり、11月初旬の恒例行事になりつつある「いわき志塾」医療系スタッフの講師確保協力
昨年は「代打オレ!」事件が起こり、急遽 自分が講師役を務めましたが、今年は予定通り高見の見物をさせてもらいました。
志塾講師の初陣となる家庭医療専攻医ら2人も それぞれの渾身の物語を中学生相手に楽しく伝えてくれている様子を見届けることができました。
中学生たちの発表を聴いて、夢に向かってポジティブな気持ちで楽しく生きていくことと、感謝の気持ちを忘れずに、独りよがりにならず相手のことを考えながら、一人ひとりと向き合っていくことの大切さを再認識しました。






2017年10月22日日曜日

雲海の会津 ~第126回 家庭医療レジデント・フォーラム@只見~


台風接近前の雨天の中、家庭医医療レジデント・フォーラムの会場の只見に移動。
道すがら、色付き始めた山々と秋空とのコントラストが楽しめなかったのは残念であったけれど、代わりに見事な雲海を臨むことができた。

さて、秋雨の風情の中、フォーラム開始!
繰り広げられる専攻医の振り返り、ポートフォリオ発表とそれぞれに対するディスカッションを通して、各領域で何を学ぶべきかが確認され、それは研修の改善の過程そのものであると同時に、指導医の役割を再認識する場面でもある。
日頃 直接 絡めない別サイトの指導医からアドバイスを直に受けることが出来るもの重要なポイントである。

恒例の締めのプログラム「Cinemeducation」の前に「ゆる体操」が入るのが、最近のトレンドのようで、事情を知らない方が、もしも会場に迷い込んだら、おったまげてしまいそうな光景が展開されている。

2017年10月16日月曜日

三位一体の地域医療創生

 


20171014日、いわき市医師会 第52回 市民公開講座「いわき市の地域医療を守り育てるために」が開催されました。制定・施行されて間もない「いわき市の地域医療を守り育てる基本条例」に市・医療機関・市民の三者それぞれの役割が明記されていることを受け、市を代表して地域医療課 藁谷孝夫 課長から「いわき市の医療の現状と今後の取り組み」について、医療機関を代表して私から「急病や怪我で困らないための上手な医療の利用方法」について、市民を代表して磐城実業株式会社代表取締役の宮野由美子さんから「いわきの医師を応援するお姉さんの会」について、それぞれの立場からプレゼンテーションする三部構成の講演会となりました。
 藁谷課長からは、多主体連携による「防ぎ・治し・支える医療」の実現を目指し、医療機関ハード面と連携基盤の充実、人材育成・招聘の強化、医療に関する意識の共有化などの市の取り組みが紹介されました。
 私からは、急病や怪我で困らないための極意をお伝えしました。困らないための最強の対策は「予防」つまり急病や怪我を起こさないことです。そして実は、急病を防ぐために最も効果的で誰もが今日から取り組むことができることに「禁煙」「受動喫煙対策」があります。極端な話、いわき市内全域禁煙が実現すれば、いわきの医師不足問題は一気に解決するかもしれません。さらに、超高齢・多死社会においては、寿命が近づいたら慌てず騒がず安らかに逝くための事前準備「終活」が重要です。責任を持って看取ってくれるお医者さんを早めに確保されることをお勧めします。寿命が近づいて徐々に衰弱し、結果的に心肺停止に至る過程は急病ではありませんし、高次医療機関に搬送する適応ではないので、救急車を呼んでもなかなか受け入れ先が見つかりません。いざ、急病や怪我が発生してしまったら、救急医療を利用するべきか否かを「考慮」して、不要不急の救急要請、休日・夜間の時間外受診を減らすことが肝要です。
 「いわきの医師を応援するお姉さんの会」の会長を務める宮野さんからは「いわきの若い医師の胃袋をお姉さんの手料理でガッチリつかもう!」というコンセプトで発足した会の誕生から現在までの活動報告がなされました。医師を応援するための会の運営を通して、互いの立場を理解・尊重し、深い学びと明日への原動力になる集いへと醸成されている過程がよく理解できました。市民から発生した活動は、今や大きなムーブメントに発展しています。「お医者さんのために始めた会は、実は自分たちのためのものだったことに気づきました」宮野さんの言葉はとても感動的で印象に残りました。
「いわき市の地域医療を守り育てる基本条例」を単なる理念に終わらせることなく、いわきが誇る実効性のある条例として成熟させていくために、市民一人ひとりが自身の健康について主体的に考え行動し、私たち医療・介護関係者、行政らも一体となって、この市民中心の地域医療創生の動きを全力で盛り上げていきましょう。