2015年1月18日日曜日

遂にここまできた 第99回 FaMReF@郡山



相変わらず いわきは快晴ながら県内各地は吹雪。
久々の雪道の運転にドキドキしながら郡山に到着!
年頭にあたり各自の抱負などを語りながらスタート。

まずは、研修医の日々の活動の報告と、そこから生まれた疑問や課題の提示。
フロアから活発に意見が出て、独りでは思いつかないような発想も生まれる。
やはり、環境も経験年数も様々な人材が一堂に会するこの月例の研修会の役割は大きいと実感。
今回興味深かった課題は、限られた医師やスタッフで膨大な業務をこなしていくためにはどうしたらよいか?ということ。
実際に、慢性的な人手不足の中にいる私たちがずっと求められている課題である。
効率的で、しかも抜けがないケアを提供するための工夫について議論した。
手帳などにチェックリストを盛り込んだり、患者さんを巻き込んだり、複数人がカルテのチェックを行うなど・・・
レジデントからの報告で共通していた点は、日々の研修で ただ単に診療スキルを磨くということだけでなく、与えられた環境の中にある様々な問題に対して、みんな既に独自の取り組みを始めているということ。
四の五の言わずに動くこと。
スピード感を持って改善への試みをしている若者たちに敬意を表する。

本日のメインは、「高齢者のこころ」
後期研修医1年目の豊田先生からのプレゼン
統合と絶望を共存させながら英知を獲得し、ようやく長い人生を振り返りながらまとめることが出来た後、更に襲い来る身体の衰弱。
その先にあるもの・・・それは老年的超越。
死を前にした こころ の変化に対応するための「全人的介護」というキーワードを紹介してくれた。利用者の身体的側面だけでなく、身体と精神、その人の生きてきた歴史、人間関係や社会にまでケアの対象を広げ、そこから生ずるさまざまな生活障害に対するニーズにこたえるためには、介護者と被介護者との間の良好なコミュニケーションが求められる。
私たちが日々研鑽し改善に努めている患者中心の医療の方法の実践自体が、高齢者のこころをつかむ近道なのかもしれない。

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