2011年7月19日火曜日

女子サッカーと家庭医療

女子サッカーなでしこジャパンのドイツワールドカップ優勝の興奮がまだ冷めやらぬ朝ですが、また今日からお仕事を頑張ろうと思います。

米国との決勝を観ていて思ったことを要約すると「諦めなければ叶う」ということである。

それは単に相手が圧倒的に強い相手でも、なでしこの花言葉の通りに勇敢に立ち向かうという意味もあるが、それ以前に、昨日の試合を迎えるまでの長い間ずっとずっと諦めずに一つのことをやり遂げ続けてきたことへの「諦めなければ叶う」という意味あいが強い。

キャプテンの澤選手がサッカーを志した当初、「サッカーをする女子=変人」だったかもしれない。
いかに世界の頂点を目指そうにも、周りにライバルすらいないので話が始まらない。
ライバルがいないだけなら、ある意味有利でいいけれど、気味悪がられてやることを邪魔されることすらある。
「食べていけないからやめた方が良いよ」という人もいただろう。
サッカーの母国、イングランドですら女子サッカーが実質禁止されていた時期があったというのだから驚きである。
今でこそ、世界を目指してもライバルが多くてなかなか代表入りできない環境に成長したけれど、それでもまだまだ厳しい分野であることに変わりはないかもしれない。

自分も初期研修当初、「家庭医を目指す」と言ったら、ある指導医に「医者のくせに専門を選ばないのか?」「はじめから3流の医者になり下がって良いのか?」と諭されたことを今でも忘れられない。

“家庭医療は立派な専門分野だっつーの”という思いを胸にしまいながら道なき道を歩んできた。

今でも自分の前にちゃんとした道はないし、未だに変人扱いされ続けている。
そんな中、世界に出しても恥ずかしくない家庭医療を築いていくのはかなりの努力を続けなければ叶わないことも分かっている。

それでも諦めずに続けていく決意を新たにした!

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