月例の家庭医療セミナーinいわき 実践家庭医塾
今月も、いわきに地域医療の臨床研修に来てくれている研修医に学びの経験を発表してもらった。
今回、研修医が着目したテーマは、超高齢社会に突入している我が国では、もはや避けては通れない“不確実性への対応”であった。
貧血と心不全を患った とある超高齢者のケアにあたり、どこまでの検査をするべきか?治療はどこまでやるべきか?
まさに不確実性への対応に迫られた体験をもとに、気づいたことや学んだことを見事にまとめあげてくれた。
そもそも、医療には100%確実で安全なものは、検査においても治療においても一つしか存在しない。
その一つとは遅かれ早かれ全員に平等にいつかお迎えが来ること。
極端な話をすれば、医療を利用すると決めた時点で、そのことが裏目に出て命に関わることもあるという現実を受け入れなければならない。
治療や検査をするべきかどうか迷うぐらいなら、むしろ何もしない方がいいかもしれない。
医者に殺されることを100%防ぐ唯一の手段は、医者にかからないことである。
逆に、医療を利用すれば、結果として不利益を被ることもありうるという大前提を理解せずに、検査・治療方針に関する選択の自由なんてありえない。
そのことを許容できないのであれば、医療を利用する権利はないと思う。
医療を受けるリスクを受容するかわりに、医療の恩恵を獲得にいく。
医療とて、賭け事や勝負の要素がある。
そして、患者が高齢であればあるほど、死が不可避な状況が多くなり、どんな戦術をとろうとも、はじめから負け戦の様相が強くなることもまた事実。
こういった大前提を医療の利用者に十分に理解してもらって、ようやく同じ土俵に乗り、そこから各々の倫理観や哲学・死生観などを考慮して、個別の方針決定をしていくという過程には、多彩なコミュニケーション能力・多大な労力や時間を要する。
したがって、こういった内容の話し合いは、例えば患者さんが既に急変し切迫した状況下になってしまった後に家族とじっくり冷静に相談するなんて離れ業はほぼ無理である。
だからこそ、土壇場になってバタバタするのではなく、かかりつけ医の責務として日頃から患者本人の考えを中心とした医療提供に関する要望。特に終末期の栄養管理や延命処置等に関する重要事項に関して予め決めておくとよいし、それは本来そうやって時間をかけて行うべき内容である。
こうした努力を積み重ねて、不要な入院や救急搬送、そして何よりも患者本人に無駄な苦痛を強いる事態を回避できる社会を創っていこうと強く思った。
2014年11月27日木曜日
2014年11月26日水曜日
医療機関を飛び出してみよう! ~地域医療研修~
大学病院の臨床研修医をおあずかりして、地域医療研修を提供しているわけだが、せっかくなので、ここにしかない医療を存分に体験して欲しいと考えている。
今回は、学校教職員向けのエピペン出前講座の講師を務めてもらった。
いわきに来るまで、自分にこのような役目が回ってくることは想像だにできなかったという研修医。
病院で治療対象者が来院するのを待ち受けているだけでは決してできない こういった活動を通して、地域を診るということの意味を身を持って深く理解し、医療のプロとして地域に切り込んでいったことで新しい視野を持てたようである。
ここでの経験を、これからの保健活動に存分に活かしてもらいたい。
今回は、学校教職員向けのエピペン出前講座の講師を務めてもらった。
いわきに来るまで、自分にこのような役目が回ってくることは想像だにできなかったという研修医。
病院で治療対象者が来院するのを待ち受けているだけでは決してできない こういった活動を通して、地域を診るということの意味を身を持って深く理解し、医療のプロとして地域に切り込んでいったことで新しい視野を持てたようである。
ここでの経験を、これからの保健活動に存分に活かしてもらいたい。
キッザニアでもキッズ医者でもない“シップ医者かしま”
船舶に乗り組む衛生管理者という資格をご存知だろうか?
資格を取得するためには、国土交通大臣が執行する「船舶に乗り組む衛生管理者試験」に合格するか、これと同等以上の医学知識・技能を有すると認められ、衛生管理者適任証書の交付を受ける必要がある。
衛生管理者の中でも船舶の航行中という特殊な労務環境が故、薬剤投与や注射、縫合、止血処置などの医療行為が緊急処置として部分的に許されている。
いわきでは、いわき海星高校の卒業生たちがこの資格を目指して勉強しており、今年度から当法人スタッフが医学講習の講師を担当することになり、今月から初回講習開始となった。
考えてみれば、彼らは船上で、医学的なことについて、なんでも相談に乗り、同じ屋根の下というか底の上に住み、家族同様の仲で半年とかまとまった期間ずっと継続的に関わり、予防的な観点からもアドバイスし、気軽に相談できる身近で頼りになる存在になることを目指す必要がある。
まさに、船上で質の高いプライマリ・ケアを提供できる能力が求められる大変エキサイティングな仕事だ。
そんな彼らの教育を担当できるのはとても嬉しい。
思わずこのプログラムを“シップ医者かしま”と命名してしまった。(非公認)
まずは、彼らに これまで医療を利用してきた立場から 病気の体験を語ってもらった。
そうした経験や興味がそのまま これからの医療を提供する立場にも役立つことを伝えたくて…
それにしても、日頃は真面目な先生方のご指導を受けている生徒の皆さん達にとって、オイラのように授業中に急に奇声を発したり挙動不審になったりする変人と接する機会はほぼ皆無らしく、昼下がりの気怠い微妙な時間帯(しかもたっぷり3時間)にもかかわらず、終始目を丸くして珍獣見物してくれた。
何より嬉しかったのは、生徒さんが講義で学んだことを船上だけでなく常日頃から活用できるようにしっかり身につけたいと言ってくれたこと。そして、医学教育のフィールドは、地域を基盤として無限に拡がっていることを気づかせてもらった。今後も彼らの熱意に応えてますます楽しい授業を展開していきたいと思う。
資格を取得するためには、国土交通大臣が執行する「船舶に乗り組む衛生管理者試験」に合格するか、これと同等以上の医学知識・技能を有すると認められ、衛生管理者適任証書の交付を受ける必要がある。
衛生管理者の中でも船舶の航行中という特殊な労務環境が故、薬剤投与や注射、縫合、止血処置などの医療行為が緊急処置として部分的に許されている。
いわきでは、いわき海星高校の卒業生たちがこの資格を目指して勉強しており、今年度から当法人スタッフが医学講習の講師を担当することになり、今月から初回講習開始となった。
考えてみれば、彼らは船上で、医学的なことについて、なんでも相談に乗り、同じ屋根の下というか底の上に住み、家族同様の仲で半年とかまとまった期間ずっと継続的に関わり、予防的な観点からもアドバイスし、気軽に相談できる身近で頼りになる存在になることを目指す必要がある。
まさに、船上で質の高いプライマリ・ケアを提供できる能力が求められる大変エキサイティングな仕事だ。
そんな彼らの教育を担当できるのはとても嬉しい。
思わずこのプログラムを“シップ医者かしま”と命名してしまった。(非公認)
まずは、彼らに これまで医療を利用してきた立場から 病気の体験を語ってもらった。
そうした経験や興味がそのまま これからの医療を提供する立場にも役立つことを伝えたくて…
それにしても、日頃は真面目な先生方のご指導を受けている生徒の皆さん達にとって、オイラのように授業中に急に奇声を発したり挙動不審になったりする変人と接する機会はほぼ皆無らしく、昼下がりの気怠い微妙な時間帯(しかもたっぷり3時間)にもかかわらず、終始目を丸くして珍獣見物してくれた。
何より嬉しかったのは、生徒さんが講義で学んだことを船上だけでなく常日頃から活用できるようにしっかり身につけたいと言ってくれたこと。そして、医学教育のフィールドは、地域を基盤として無限に拡がっていることを気づかせてもらった。今後も彼らの熱意に応えてますます楽しい授業を展開していきたいと思う。
2014年11月15日土曜日
うばすて山を復活させろ! スウェーデンに学ぶ超高齢社会の看取りのかたち
「うばすて山を復活させろ!」
新潮75 特集 どうする超高齢社会!(新潮45 2013⑪別冊)で、ビートたけし氏が提言されている。
うばすて山が実在したかどうかは諸説あり定かではないが、超高齢社会をむかえる日本において、現代版の実質“うばすて山”は既に存在する。
認知症や身体機能低下などにより、社会貢献しにくくなった高齢者を、家族の代わりに病院や施設(入所や通所サービス)でまとめてお世話するという構造は、うばすて山となんら変わりない。
核家族化が進み、近所付き合いが希薄になり、家族力や地域力が衰えた現代だからこそ、現代型うばすて山構想は積極的に推し進めるべきなのではないか?
本来、うばすて山であれば、急変時の蘇生や、摂食不能時の栄養管理を希望しないという(少なくとも家族の)リビングウィルが確認できているということが大前提にあり、例外なくいわゆる自然死をむかえていただろう。
現代は、その辺が曖昧なままケアが続けられ、いざ「食べられなくなった」「急変した」段階で慌てれ医療を動員するという場面に頻繁に遭遇する。
2014年11月14日、前・駐スウェーデン日本国特命全権大使、国際医療福祉大学大学院 渡邉芳樹教授を いわきにお迎えして、スウェーデンの医療・介護について学ぶ機会を得た。
その中で印象的だったのは、スウェーデン人の死生観。
「食べられなくなったら死ぬものだ」として「生活の中の自然の死」に委ね「尊厳」がキーワードになる社会。
もしも病院で朝冷たくなっていでも、それを自然死として受け入れ、何も文句は言わない。
明確な終末期であれば、死亡診断はコメディカルが代行できる。
そんな個の強さがそこにはあるという。
人は弱いものとして「思いやりと支え合い」を重視する日本とは、一見正反対のように思えるが、強固な「思いやりと支え合い」がある日本だからこそ、もっと上手に素敵でハートフルな“うばすて山”を再建出来るのではないか?と夢想した。
新潮75 特集 どうする超高齢社会!(新潮45 2013⑪別冊)で、ビートたけし氏が提言されている。
うばすて山が実在したかどうかは諸説あり定かではないが、超高齢社会をむかえる日本において、現代版の実質“うばすて山”は既に存在する。
認知症や身体機能低下などにより、社会貢献しにくくなった高齢者を、家族の代わりに病院や施設(入所や通所サービス)でまとめてお世話するという構造は、うばすて山となんら変わりない。
核家族化が進み、近所付き合いが希薄になり、家族力や地域力が衰えた現代だからこそ、現代型うばすて山構想は積極的に推し進めるべきなのではないか?
本来、うばすて山であれば、急変時の蘇生や、摂食不能時の栄養管理を希望しないという(少なくとも家族の)リビングウィルが確認できているということが大前提にあり、例外なくいわゆる自然死をむかえていただろう。
現代は、その辺が曖昧なままケアが続けられ、いざ「食べられなくなった」「急変した」段階で慌てれ医療を動員するという場面に頻繁に遭遇する。
2014年11月14日、前・駐スウェーデン日本国特命全権大使、国際医療福祉大学大学院 渡邉芳樹教授を いわきにお迎えして、スウェーデンの医療・介護について学ぶ機会を得た。
その中で印象的だったのは、スウェーデン人の死生観。
「食べられなくなったら死ぬものだ」として「生活の中の自然の死」に委ね「尊厳」がキーワードになる社会。
もしも病院で朝冷たくなっていでも、それを自然死として受け入れ、何も文句は言わない。
明確な終末期であれば、死亡診断はコメディカルが代行できる。
そんな個の強さがそこにはあるという。
人は弱いものとして「思いやりと支え合い」を重視する日本とは、一見正反対のように思えるが、強固な「思いやりと支え合い」がある日本だからこそ、もっと上手に素敵でハートフルな“うばすて山”を再建出来るのではないか?と夢想した。
暑い夏を再現! ~学生・研修医のための総合診療医セミナー in 東北~
広瀬~川~ 流れる岸辺~
初雪の宮城で暑い夏を再現!
ということで、猛暑の湯河原で行われた「学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー」の中から厳選したセッションを仙台でアンコール開催。
妥当かどうかは分からないが、私のセッション「東日本大震災に学ぶ複合災害における家庭医の役割」も、栄えある厳選ラインナップに混ぜていただいた。
夏期セミナーでは、熱き学生さん達からキビシー評価をいただいていたので予測はしていたが、参加者内訳は、学生よりも すでに実診療で活躍されている医師中心。
あらためて「現場の人間 好みの企画なのかなぁ~」と再認識した次第である。
超高齢社会をむかえる これからの日本のプライマリ・ケアの現場で起きる問題の多くは、複合災害医療の現場で私たちが経験している状況と酷似しているのだが、このことは 確かに学生さんには まだ実感しにくいかもしれない。
地震・津波・原子力災害・風評被害・被災者同士の軋轢などなど、今まで経験のなかったような現在進行形の複合災害の中、私たちが直面している現実は、災害医療に特化したスキルだけで解決できるほど甘いもんじゃなくて、通常のマニュアルやシュミレーションがほとんど役に立たなくて、既存の災害医療支援体制も現状にうまくマッチせず、残酷なほどに思い通りにさせてもらえないことばかり・・・
医師が格好よく活躍できる状況もなく、むしろ無力感に苛まれ、そんなもどかしさの中、悩み苦しんでいる人たちが沢山いる。
それでも未来を見据えて歩み続けている人たちがいて、その地道な活動自体が、壊れた地域に新しい息吹をもたらし、家庭医療の発展と日本の未来を切り拓く「FRONTIER」そのものになるのである。
このことを強く熱く伝えたいという想いには何ら迷いはないし、実際の現場で未だもがき続けている人間にしか伝えられないことを、縁あってこのセッションを選択してくれた皆さんに全力で伝えることが、私に課せたれた責務だと思い、できることはやった。
いただいたフィードバックを見る限り、複合災害時に、家庭医がプライマリ・ケアのプロとして、地域の保健に積極的に関わることが、どれだけ重要であるかを、今回は夏よりも少しは上手に伝えられたような感じがする。
でも何だかんだ言ったって「家庭医は夜育つ」というわけで、やることはやったし、今宵はワイワイ呑ませていただいた。
ちなみにこの名言は、藤原靖士先生によるものだそうで、単に呑むと家庭医になれるということではなくて、呑んでも呑まなくても、学ぶということに関して、枠組みにとらわれずに、いつでもどこでも、誰からでも学ぶ姿勢が、家庭医には大事だよ!というメッセージだそうです。
なるほど納得。
初雪の宮城で暑い夏を再現!
ということで、猛暑の湯河原で行われた「学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー」の中から厳選したセッションを仙台でアンコール開催。
妥当かどうかは分からないが、私のセッション「東日本大震災に学ぶ複合災害における家庭医の役割」も、栄えある厳選ラインナップに混ぜていただいた。
夏期セミナーでは、熱き学生さん達からキビシー評価をいただいていたので予測はしていたが、参加者内訳は、学生よりも すでに実診療で活躍されている医師中心。
あらためて「現場の人間 好みの企画なのかなぁ~」と再認識した次第である。
超高齢社会をむかえる これからの日本のプライマリ・ケアの現場で起きる問題の多くは、複合災害医療の現場で私たちが経験している状況と酷似しているのだが、このことは 確かに学生さんには まだ実感しにくいかもしれない。
地震・津波・原子力災害・風評被害・被災者同士の軋轢などなど、今まで経験のなかったような現在進行形の複合災害の中、私たちが直面している現実は、災害医療に特化したスキルだけで解決できるほど甘いもんじゃなくて、通常のマニュアルやシュミレーションがほとんど役に立たなくて、既存の災害医療支援体制も現状にうまくマッチせず、残酷なほどに思い通りにさせてもらえないことばかり・・・
医師が格好よく活躍できる状況もなく、むしろ無力感に苛まれ、そんなもどかしさの中、悩み苦しんでいる人たちが沢山いる。
それでも未来を見据えて歩み続けている人たちがいて、その地道な活動自体が、壊れた地域に新しい息吹をもたらし、家庭医療の発展と日本の未来を切り拓く「FRONTIER」そのものになるのである。
このことを強く熱く伝えたいという想いには何ら迷いはないし、実際の現場で未だもがき続けている人間にしか伝えられないことを、縁あってこのセッションを選択してくれた皆さんに全力で伝えることが、私に課せたれた責務だと思い、できることはやった。
でも何だかんだ言ったって「家庭医は夜育つ」というわけで、やることはやったし、今宵はワイワイ呑ませていただいた。
ちなみにこの名言は、藤原靖士先生によるものだそうで、単に呑むと家庭医になれるということではなくて、呑んでも呑まなくても、学ぶということに関して、枠組みにとらわれずに、いつでもどこでも、誰からでも学ぶ姿勢が、家庭医には大事だよ!というメッセージだそうです。
なるほど納得。
東北人は寡黙で控えめなので目立ちはしないけれど、ちゃんとポテンシャルを持っていて、それはもう既に鉄砲水のように噴出し始めている。
今回の参加者と講師陣から そんなパワーを しかと受け取りつつ極厚タンをいただいて仙台をあとにした。
2014年11月13日木曜日
要らないの全部消しちゃう? ~新しい返信の形~
とても大切な方から披露宴のご案内をいただいた。
最近、密かにこういうのが流行っているようなので、
思わず返事にも気合が入ってしまった。
「度肝抜かれた」
という感想をもらえてご満悦。
一応 喜んでもらえたようで良かった。
2014年11月12日水曜日
よもやの謝罪会見? ~いわき市医師会 第43回 市民公開講座PRの巻~
人生初の記者会見にのぞんだ。
医師の記者会見といえば・・・
フラッシュの嵐の中、(お子様の)失神注意のテロップが流れ、偉い人たちが深々と頭を下げて
「申し訳ございませんでした~!!!」 というのが定番か?
しかし 幸い今回は、案外平和なシチュエーションで、単なる珍獣(俺)公開会見って感じの様相・・・
なんのことはない!
目的は、小生が当日総合司会を仰せつかっている いわき市医師会主催の第43回 市民公開講座の宣伝なり。
今回のテーマは「生活習慣と転倒骨折」
先日のいわきでの家庭医療レジデント・フォーラムで、転倒・骨折の予防法って何がいいんだろう?
などというクリニカル・クエスチョンが浮上し、若干熱く議論した状況下なので、かなりタイムリーな企画。
転倒・骨折は、それまで健康だったはずのひとが、急に寝たきりになってしまうかもしれないという脅威をはらんでいる。
転びにくいようにバリアフリーにするなどの環境整備
転倒防止の見守りを強化し、体力の維持向上を目指す介護・福祉の充実
骨粗鬆症の治療や、鎮静作用のある薬剤の減量・中止など医療の質の改善・・・
医療・福祉・行政などの多組織共働がなければ成り立たない複雑で近道のない問題。
この難しい問題の打開策として、栄養管理をベースにした体力・身体機能の向上を目指すことが挙げられる。
では、市民一人ひとりがどういった日常生活をおくれば、体力・身体機能の向上を実現し、転倒・骨折のリスクを低減できるのか?
こういった情報を市民の皆さんと共有し、議論できる場にしようと考えている。
いわき市医師会 第43回 市民公開講座
2014年11月29日(土)14時~
いわき市総合保健福祉センター 多目的ホール
「生活習慣と転倒骨折」
参加無料で事前登録も要らないのでお気軽に足を運んでいただきたい。
医師の記者会見といえば・・・
フラッシュの嵐の中、(お子様の)失神注意のテロップが流れ、偉い人たちが深々と頭を下げて
「申し訳ございませんでした~!!!」 というのが定番か?
しかし 幸い今回は、案外平和なシチュエーションで、単なる珍獣(俺)公開会見って感じの様相・・・
なんのことはない!
目的は、小生が当日総合司会を仰せつかっている いわき市医師会主催の第43回 市民公開講座の宣伝なり。
今回のテーマは「生活習慣と転倒骨折」
先日のいわきでの家庭医療レジデント・フォーラムで、転倒・骨折の予防法って何がいいんだろう?
などというクリニカル・クエスチョンが浮上し、若干熱く議論した状況下なので、かなりタイムリーな企画。
転倒・骨折は、それまで健康だったはずのひとが、急に寝たきりになってしまうかもしれないという脅威をはらんでいる。
転びにくいようにバリアフリーにするなどの環境整備
転倒防止の見守りを強化し、体力の維持向上を目指す介護・福祉の充実
骨粗鬆症の治療や、鎮静作用のある薬剤の減量・中止など医療の質の改善・・・
医療・福祉・行政などの多組織共働がなければ成り立たない複雑で近道のない問題。
この難しい問題の打開策として、栄養管理をベースにした体力・身体機能の向上を目指すことが挙げられる。
では、市民一人ひとりがどういった日常生活をおくれば、体力・身体機能の向上を実現し、転倒・骨折のリスクを低減できるのか?
こういった情報を市民の皆さんと共有し、議論できる場にしようと考えている。
いわき市医師会 第43回 市民公開講座
2014年11月29日(土)14時~
いわき市総合保健福祉センター 多目的ホール
「生活習慣と転倒骨折」
参加無料で事前登録も要らないのでお気軽に足を運んでいただきたい。
2014年11月24日 福島民報
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