2014年11月26日水曜日

キッザニアでもキッズ医者でもない“シップ医者かしま”

船舶に乗り組む衛生管理者という資格をご存知だろうか?
資格を取得するためには、国土交通大臣が執行する「船舶に乗り組む衛生管理者試験」に合格するか、これと同等以上の医学知識・技能を有すると認められ、衛生管理者適任証書の交付を受ける必要がある。
衛生管理者の中でも船舶の航行中という特殊な労務環境が故、薬剤投与や注射、縫合、止血処置などの医療行為が緊急処置として部分的に許されている。
いわきでは、いわき海星高校の卒業生たちがこの資格を目指して勉強しており、今年度から当法人スタッフが医学講習の講師を担当することになり、今月から初回講習開始となった。

考えてみれば、彼らは船上で、医学的なことについて、なんでも相談に乗り、同じ屋根の下というか底の上に住み、家族同様の仲で半年とかまとまった期間ずっと継続的に関わり、予防的な観点からもアドバイスし、気軽に相談できる身近で頼りになる存在になることを目指す必要がある。
まさに、船上で質の高いプライマリ・ケアを提供できる能力が求められる大変エキサイティングな仕事だ。
そんな彼らの教育を担当できるのはとても嬉しい。
思わずこのプログラムを“シップ医者かしま”と命名してしまった。(非公認)

まずは、彼らに これまで医療を利用してきた立場から 病気の体験を語ってもらった。
そうした経験や興味がそのまま これからの医療を提供する立場にも役立つことを伝えたくて…

それにしても、日頃は真面目な先生方のご指導を受けている生徒の皆さん達にとって、オイラのように授業中に急に奇声を発したり挙動不審になったりする変人と接する機会はほぼ皆無らしく、昼下がりの気怠い微妙な時間帯(しかもたっぷり3時間)にもかかわらず、終始目を丸くして珍獣見物してくれた。

何より嬉しかったのは、生徒さんが講義で学んだことを船上だけでなく常日頃から活用できるようにしっかり身につけたいと言ってくれたこと。そして、医学教育のフィールドは、地域を基盤として無限に拡がっていることを気づかせてもらった。今後も彼らの熱意に応えてますます楽しい授業を展開していきたいと思う。


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