2016年3月20日日曜日

光り輝く家庭医 ~第111回FaMReF & 第7期 研修修了祝賀会~

 2016319日、第111回FaMReFに引き続き、福島県立医科大学 家庭医療学後期研修プログラム 7 研修修了祝賀会が挙行されました。今回めでたく研修を修了したのは、かしま病院でも研修期間中の2012年から2013年にかけて大活躍してくれた中村光輝(こうき)先生です。こうき=光輝=みつてる≒ミッテル≒ミッチェル=Mitchellというわけで、人呼んでDr. Mitchellと発します。あだ名の由来はさておき、震災後のいわきで研修してくれた彼の卒業は、現地の指導医として心の底から喜ばしいことです。



 研修修了記念講演では、学生時代から思い描き続けてきた医師像への道を、一心不乱に、時に迷いながらも確実に歩んできた道程を力強くプレゼンしてくれました。福島で家庭医療に出会い、揺るがない志を糧に家庭医というライフワークを掴み取ろうとしている彼を心から祝福します。





 中村先生の素晴らしさは、より良い研修環境を自らの努力で 切り拓いていくところです。彼の積極的に学ぶ姿勢に感化され、多くの指導医陣が「自分も負けずにあらためて勉強しなおしてみよう!」という具合に、やる気スイッチをONにしてもらい、指導者と学習者の垣根を越えて共に学んでいける健全な医学教育環境が創生されていきました。

 かしま病院で家庭医療後期研修の受け入れを始めて、今年でもう9年目になりますが、中村先生はその中でも最も真面目で、計画的で、情熱的で、意欲的でした。医学生や臨床研修医(初期研修医)への教育にも熱心で、生涯をかけて家庭医として生きていくことが、いかにやりがいと魅力に満ち溢れているかを、多くの学生や研修医、実習・見学者に熱く伝えてくれました。彼を見習うべきところは多いし、たくさんのことを教えてもらいましたし、なによりも一緒に学べたことを誇りに思います。

 いよいよ家庭医としてのスタートラインに立った中村光輝先生。研修中に学んだ数多くの経験が更なる研鑽により大きく花開き、これから出会う多くの患者さんや地域のみなさんとの関わりの中で豊かに実を結び、名前どおりにますます光り輝いてゆくことでしょう。

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