2015年9月13日日曜日

秋の郡山で… ~第105回FaMReF~

今月は、当講座の研修協力医療機関である星総合病院の研修室をお借りしてのレジデントフォーラム開催
真新しくて巨大で立派過ぎる施設で、初潜入の参加者たちは皆迷子に・・・



さて、さっそくレジデントの振り返り開始!
レジデント個々から様々な報告や相談が持ち掛けられた。

継続的なケアにより、患者さんに自身のケアに主体的に関わってもらえるようになり、患者さんとの距離が縮まってきたことを感じるというレジデント。
地道な関わりが成果をあげている様子を報告してくれた。

一方で、ローテイトにより比較的短期で担当が変わる研修医という立場で、いかに責任をもって継続的なケアを提供していくか?という課題を挙げてくれたレジデントも・・・

医療施設をあげて禁煙の啓発に取り組んでいるというレジデント
掲示用の診療所新聞の作り方戦略などをみんなで議論

新規に電子カルテ導入する施設のレジデントに、先行導入施設の医師からの実体験に基づくアドバイス

心臓超音波などの技術研修の後の結果の解釈と活用できる医師としての能力を磨きたい

リスクが多い高齢独居の患者さんとのケアで、いかに予防的観点から対策を見出していくか?

患者さんニーズと、医学的ニーズとのミスマッチをどのように埋めていくか?
例えば「薬だけもらえればそれでいい」という患者さんに、いかに患者さんを想っているというメッセージを暑苦しくなく上手に伝えていくか?

多くの疑問に、アドバイスとして実診療における多くの工夫が紹介され、とても学び多い振り返りとなった。



さて、本日のメインプレゼンテーションは、専攻医2年目の豊田先生による「メンタルケアの根っこ」
患者の苦しみの気づき認める
病気が持つ患者にとっての意味を理解する
患者が必要とする時間にそこにいる
患者に希望を与える
こういった癒す者としての医師になれるよう、事例を通した深い省察が示された。
特に、情熱ある若い研修医ほど、(見かけ上)何もしないということは、時に難しい。
しかし、敢えて積極的に「待つ」という行動、つまり「未介入」ではなく、「準備を整え、介入の機にそなえている」ことが、介入困難な問題に対して適切なタイミングで適切なケアを提供するために強力な武器になるということを再認識した。

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