2014年3月14日金曜日

ニュースJAPAN報道にみる いわきの救急医療の現状

2014年3月6日・13日の2夜にわたり、いわきの救急医療が取り上げられた。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00264716.html

一次救急では、眼科の先生ですら、訴訟を恐れぬ覚悟で、休日・夜間診療所での診療に参加する献身的な取り組みが紹介された。
近隣の市町村を含め、およそ50万人とも推察される広域医療圏で唯一の高度救命救急センター(いわき市立磐城共立病院)では、本来は三次救急対象外の軽症から中等症までの救急要請までもが殺到する激務の中、それでも最後の砦であるという自覚と使命のもと、崖っぷちで奮闘する先生方の姿が取りあげられた。
私ども、二次医療機関が不甲斐ないものだから、常日頃 磐城共立病院には本当にお世話になりっ放しで、まったく頭が上がらない。昨日の映像から、小山先生はじめ磐城共立病院の救命の先生方が リアルないわきの “ネ申” であることを今更ながら再認識した次第である。
で、そんな状況を生んでいる張本人の二次救急病院の医師を代表して、二次輪番病院の運営もギリギリのところまで来ているという事実を証言する役割をさせていただいた。

以上の報道は、どれも真実だと思う。
全ての医療圏で足りてない。
震災を機に急速に悪化した事態は、震災から3年を経過した今でも、真綿で首を絞めるように、緩やかながら着実に悪化の一途をたどっている。

この緊急事態を、医療の利用者に伝えること。医療の提供者に伝えることで、SOSを発信することが今回の短い編集で出来たことかもしれない。
そのことで、救急車の適正利用につながったり、「いわきで頑張ってみよう」なんて、支援の輪が拡がれば、これほど嬉しいことはない。

しかし、私たちは現にここに生きているし、これからも生きていく。
どんな状況にあっても、自分の役割を忘れずに、笑顔で仕事をしていきたい。
決して諦めることなく、いわきの医療を魅力あるものに創生したい。
今回の編集では、いわきの救急の現場が、まるで地獄の沙汰のような取り上げられ方をされたが、私たちは、進んでこの地で医療をしているし、そのことに誇りと生き甲斐を感じている。
そのことだけは視聴者のみなさんに誤解のないよう祈っている。

ところで、取材には半日おつきあいしたのだが、放送はものの数秒。結局、変なおじさん度が濃い部分は全部カットされ、結果として パッと見 まっとうな医師っぽく映っていることが何よりも心残りである。

いつもより疾走

いつもより人が多い

いつもより目がマジ

いつもより医者が多い

「ここでニヤけるか?」 いつも通り変なおじさん (後ろの画像の恐ろしさに気づいたらスゴイ!)

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