2013年5月19日日曜日

地域医療の現状と未来を考える ー診察室を出よ、そして街をみようー

学会の参加者はダントツの過去最大だったそうで、午後で興味のあった糖質制限のセッションは超満員で断念

街を徘徊すると青葉祭りのお囃子や歓声で賑やか!。

ひねくれ者の僕は、学会の夜は、その土地の定番の料理を出してくれる有名店ではなく、他人から「何で?」と言われるような ちょっと怪しいお店についつい入ってしまう。
というわけで仙台に来たらやっぱり、、、「いわき」でしょ!
ナンデヤネン!
恐る恐る大将に店名の由来をたずねると、やはり大将の出身地。
美味しい料理を振舞っていただいた。
そして昨年の福岡で味をしめたカプセルホテル。
例えるなら、専用のロッカーとベッド+テレビ付の寝れる押入れが割り当てられた、大浴場のある健康センターといった感じ。
夜更かしして、帰ってひとっ風呂浴びて寝るだけの学会の夜には親和性の高い素晴らしいシステムである。

昨夜、街を堪能したからというわけではないが、翌 学会最終日
シンポジウム「地域医療の現状と未来を考える ー診察室を出よ、そして街をみようー」
日本でプライマリ・ケアに従事する医師には、地域全体を診るという観念が不足していると常日頃思っていた。
そして、診察室や訪問診療だけで解決できる健康問題は、患者さんの数も、個々の効果も、限られている。
同じ思いと問題意識を持ったシンポジストの先生方と、街をみるということについて考えた。
医師として街をみるということは、その地域の人々が、その人らしく生き甲斐を持って生きていけるように、予防を含めたあらゆる医学的活動を(医師本人も)生き甲斐をもって行うということだ。
けれど、考えてみれば、そもそも医療自体が非日常。
医師などの医療関係の多職種がどれだけ連携・協力したところで、その人らしく生きるためには、日常を支える家族や医療以外で関わっている人たちの力にかなうはずはない。
そして現在の地域医療や救急体制は、全くと言っていいほど地域のニーズにマッチしていない。
地域全体に必要なもの。
そんな大きなコンテクストの中で、その一部である医療はどんな役割を担うべきか?
こういった根本的ところから、地域住民・行政とタッグを組んで創りなおすべき時がきていることを確信した。

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