2013年5月14日火曜日

どうやって構築する? いわきの在宅緩和医療




昨日おこなわれた第88回いわき緩和医療研究会のメインプログラム
『緩和ケア連携パスによる地域ネットワークの構築』
千葉県がんセンター緩和医療科 坂下美彦先生

少子高齢化、そして勤務医不足が顕著ないわき市においては、在宅緩和医療、在宅看取りの役割はますますの大きくなっていくことが予想される。 
人口あたりの医療資源が意外に少ない千葉県での現状と対策、取り組みを参考に、これからのいわきでの緩和医療について考える機会を得た。

長年診てきた患者さんを最期まで看取りたいけれど、症状マネジメントに自信がない。
そんな診療所医師は多いはず。経験豊富な医師から症状コントロールに関して適切なアドバイスが受けられれば、安心して連携パスに参加できる。
そんな、問題意識をもって、できることを少しずつやっていきたいという診療所の先生方を、地道に少しずつ仲間に加えながら、システムを根気強く育ててこられたご苦労に敬意を表しつつ、なかなかやはり近道はないものだなあ〜と感じた。

今のいわきでは、患者・家族から在宅緩和医療の希望があっても、震災後の医療ニーズの増大・ソロプラクティスでの24時間対応の難しさ・そもそも麻薬免許を取得していないなどの理由から、退院後の訪問診療をお願いできる診療所が絶対的に不足している。
当然、病院勤務医不足は更に深刻で、病院医師の訪問診療も難しく、希望をかなえられるケースは限定的である。

「このままではいけない」ということだけは確信しつつも具体策が浮かばず、議論が煮詰まった感じがなんとももどかしかった。

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