2012年2月5日日曜日

第69回Family Medicine Resident Forum(FaMReF) in 相馬

2012年2月4日。
1年ぶりに訪れる相馬。

昨年までは、このフレーズに特別な意味はなかった。
年に1度、2月恒例の相馬でのFamily Medicine Resident Forum(FaMReF)に参加するために相馬を訪れることは当たり前のことだった。

しかし・・・

いわきの人間が相馬に足を運ぶことが極端に不自然な経路を辿らなければならなくなっている現状。

同じ浜通り。
いわきとほぼ同じ気候の相馬。
国道6号で南北一直線に繋がっていたのに・・・
今まで通りいわきから相馬までまっすぐ国道6号を北上しようとしていたつわものな講座員(T氏)もいたが・・・(笑)

寒くなれば寒くなるほど太平洋側は良く晴れる。

冬場、一般の東北地方のイメージからかけ離れた特長(雪がほとんど降らない)を持ついわきと相馬。

こんなに近い(それは嘘か…)のにこんなに遠い・・・
原発事故で分断された福島県浜通り。

中通り経由(2度の山越え)で大きく迂回して訪れざるを得ない現状。
快晴のいわきを出発したが、中通りは行きも帰りも雪だった。
そしてそれを抜けて到着した相馬はやはり晴れていた。


そしてつつがなく始まったFaMReF in 相馬


1.Reflection of the month(後期研修1年目の北村俊晴先生)
「マイコプラズマ肺炎」
水疱性鼓膜炎(中耳炎合併による)や髄膜炎などの多彩な肺外症状をきたすマイコプラズマ感染症。
マクロライド耐性のマイコプラズマ肺炎の増加にともなう問題点や、耐性菌への配慮にとどまらない地域全体における感染症管理の視点など、家庭医に必要な発想が盛り込まれた示唆に富むプレゼンだった。


2.研究チーム報告
高澤奈緒美助手が時間をかけて取り組んでいきた女子高校生の過度なダイエットへの介入の足跡を確認し、更なる疑問が生まれたりと今後の発展性を感じさせる報告だった。


3.あっちゃんの考える診断学
診断に苦慮したときに試みることがある有名な網羅的鑑別診断列挙ツール「VINDICATE-P
この適応例を通して漏れのない診断について学んだ。

VINDICATE-P
Vascular (血管系)Infection (感染症)
Neoplasm (良性・悪性新生物)
Degenerative
(変性疾患)

Intoxication(薬物・毒物中毒)Iatrogenic(医原性)Idiopathic(特発性)
Congenital (先天性)
Auto-immune (自己免疫・膠原病)
Trauma (外傷)
Endocrinopathy (内分泌系)
Psychogenic (精神・心因性)


4.南相馬の現状報告
本日のメインプログラムの特別講師としてお招きした原澤慶太郎先生。
南相馬市立総合病院を拠点とした医療支援のご経験を紹介していただきました。
内部被曝を低減するための食物管理の重要性。
高血圧、予防接種、メンタルヘルスに対する取り組み。
包括的ケアにおける顔の見える関係づくりの重要性。
5000名程が仮設住宅で生活している地域での、圧倒的に精力的で多彩な活動に敬意を表しつつ、私たちが今いわきで為すべき行動へのヒントをいただいた。
5.Cinemeducation 葛西龍樹教授
「黄昏」(1981年)
老いと死生観に関し、毒舌夫婦のユーモアあふれる絶妙なやりとりを通して考える機会を得た。
恒例の懇親会。
恒例の地物のカニは無いけれど、メンバーのパワーはとどまるところを知らず、全員で行った「ゆる体操」の光景は壮観だった!

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