2011年8月12日金曜日

鎮魂と復興への誓い ~第58回いわき花火大会~

8111830分、福島市での用務を終え、いわきの自宅へ向かう車内。
この仕事を拝命してから福島県内を自家用車で移動することが多くなり、すっかり「ふくしまFM」と「FMいわき」の heavy listener になっている。
移動を公務と考えるのなら、ホントは聞きながら移動してはいけないのかもしれないが…
いわき三和を過ぎたあたりから「FMいわき」に切り替えてみる。
丁度、第58回いわき花火大会の開会式が始まるところだった。
そもそも今年の開催は不可能と誰もが思っていた小名浜の花火。

それでも

「たくさんのものを奪った大震災も、故郷の復興を願う人々の気持ちだけは奪えなかった」

LIGHT UP NIPPONの協力を得、数々の困難を乗り越えてこの日を迎えた関係者の方々の挨拶の声は一つひとつ重く胸を打つ・・・

自宅へ直行するはずだった車。
気付けば夢中で小名浜へ走らせていた。
渋滞を避けるために抜け道を駆使し、辿り着いた小名浜の高台から夜空を焦がす花火を望むことができた。
もちろん、例年のような派手さはない。
けれど、何か力強くて素朴に美しく、ズシ―ンと心に響く!
その光の粒一つひとつが、私たちに何かを語りかけているように思えてならなかった。

今できることを諦めずに続けていきたい。

2011年8月7日日曜日

第23回 家庭医療学夏期セミナー

2011年8月6日に筑波大学で行われた第23回学生・研修医のための家庭医療夏期セミナーでのワークショップ
「家庭医のアタマの中を見てみたい ~外来診療編~」
のグループワークのシーンです。
このセッションでは、当講座の某K先生の発案で、ある外来診療風景の映像を見ながら、参加者の皆さんに家庭医のアタマの中を疑似体験してもらいました。

私たち家庭医が、その特徴的能力として日々トレーニングしている「患者中心の医療の方法」ですが、それを学生さんや研修医の皆さんに分かりやすく楽しくコンパクトに伝えることの難しさを痛感しつつ「患者中心の医療の方法」は一生かけて追究し続けるのに値するくらい、奥の深いものだと再認識しました。
さて、夜になれば熱くて暑い懇親会です。
とある学生さんに「どうしてこんなに熱いのか?」確認したところ、多分、大学でキチンと家庭医療を教えているところが少ないからだろうという結論に・・・
我々教員の責任は重大だなぁ~
日本における家庭医療の医学教育をより一層充実させていかねば・・・

2011年8月4日木曜日

ニセコ被災者支援サマープログラム

北海道およびボランティア団体 北海道被災者受け入れ支援ネットワーク、倶知安町、ニセコ町支援のもと、ボランティアプログラム 『ニセコ被災者支援サマープログラム』 が、実施されています。

ニセコエリアから福島の人達へ、安心して過ごせる夏休みのプレゼントです。
参加者の多くは小学生以下の子供をもつ福島県在住の家族400名ほどで、地域のロッジやコンドミニアムに滞在しています。期間中は子供たちが楽しめるいろいろなイベントが企画されています。

ここでは、どの家族も何の不安もなく大自然の中で我が子らに存分に子供らしい生活をさせることができています。
今までなら当たり前だった幸せが、今のいわきには無いのだと思うと、やはりやるせない気持ちになります。
おっさんは一足先に帰りますが、こちらの地元のボランティアの方々の熱意あるおもてなしに触れ、また明日への活力をいただきました。

2011年8月2日火曜日

災害時こそ、家庭医の役割はより重要になる! ~シリーズ第2弾~

災害時こそ、家庭医の役割はより重要になる!
長期化する避難生活では、包括的かつ継続的に診てくれる家庭医が求められている
http://health.goo.ne.jp/column/healthy/h002/0147.html
gooヘルスケアのシリーズ第2弾です!
ますます内容が暑苦しくなってます。

<バックナンバー>
人は、独りでは生きていけない
大規模な災害医療支援の歯車となった家庭医たち。地域に生き、地域で働く喜びと誇りを胸に、医療と向き合う
http://health.goo.ne.jp/column/healthy/h002/0143.html

Gooヘルスケアトップ>
http://health.goo.ne.jp/

2011年7月29日金曜日

“キッズ医者”奮闘記  ―小学生の医師職場体験プログラム―

いわき発. 福島に元気, 日本に未来を!

キッズ医者奮闘記  小学生の医師職場体験プログラム


今年もかしまキッズ病院を舞台に過酷な研修が展開された。
728日、29日の2回に分けて、延べ30名のキッズ医者たちが大活躍!
厳しい試練に立ち向かいながら、事故もなく全員無事研修を修了することができて、かしまキッズ病院のちょっとカッコイイY院長は、疲労困憊ながらもかなり喜んでたなぁ~。
せっかくなので、キッズ医者について解説してみよう。

近年、子供の職業体験がブームである
キッザニア(メキシコのKZM社)が火付け役になったようだ。.

<キッザニア>
子供向けの職場体験型テーマパークとして 1999年にメキシコで誕生.
日本では東京都江東区豊洲(200610月開業)兵庫県西宮市甲子園(20093月開業)に 2施設が展開し、各施設とも年間約100万人の来場者数を記録。

<キッザニアのコンセプト
子供たちが本物さながらの設備・ユニフォームで 好きな仕事にチャレンジし, 楽しみながら 社会の仕組みを学ぶことができる
保護者は子供に手を貸すことを許されず子供には真剣に職務を果たすことが要求される
「子供だから○○するのは早すぎる」という既成概念を捨て, 子供扱いせずに厳しく指導する ユニークなコンセプトは「education(教育)」と「entertainment(娯楽)」を合わせた造語 edu-tertainment (エデュテインメント)」と表現され各国で社会的に高く評価されている

現在ブームとなっている子供の医師職場体験地域包括ケア・地域保健の向上のきっかけとして活用できないか?
そんなリサーチ・クエスチョンを定式化する前に実際に子供の医師職場体験を提供してみよう
折角なので, ついでに小学生の夏休み自由研究をサポートして, 地域の皆さんに喜んでもらおう
そんな想いから2年前の夏休みに発足した企画!

それが・・・

小学生の医師職場体験プログラム “キッズ医者かしま”である。
キッズ医者かしまの目的>
n  地域包括ケアの一環
    地域の子供・親に医療に関心を持ってもらう
    役に立つ医学知識を身につけてもらう
n  夏休みの自由研究のサポート
n  想い出づくり(子供・親)
n  かしま病院の広報活動
n  医師・医療職へのリクルート

キッズ医者かしま内容
n  キッズ医者へのトレーニング
    バイタル・サインの測定・聴診体験とその所見の意義の学習
n  患者さんを診察する
    模擬患者(病院職員)を用いた医療面接・身体診察体験
n  救命処置を学ぼう
    人工呼吸法を省略した一次救命処置(BLS)の講習会
n  病院を探検しよう
    画像診断部・リハビリテーション科・検査科・病棟の見学

<「エデュテインメント」としての配慮
n  写真入りネームプレートの作成・配布
n  聴診器・小児サイズの白衣の貸与
n  模擬患者・実際の医療機器を用いた模擬診察
n  夏休み自由研究を兼ねたキッズカルテの作成
n  研修修了証書授与
子供だましや遊びではなく、本格的かつ真面目に
子供たちが医師になりきれるように一貫して本物志向

<実施してみて・・・>
n  既存の医療資源を活用した効率の良いプロジェクトである
n  多施設での実施・応用が可能である
パクリ大歓迎です!
ていうかこの企画自体がキッザニアのパクリであるが・・・
n  事後アンケート結果では, 参加者・保護者双方から高評をいただいた
n  地域包括ケア・地域保健の向上や、将来の地域医療を担う人材増加を促すための夢のあるモデルとして本プログラムを発展させていきたい!
n  今後も継続的に実施していきたい