2018年3月11日日曜日

良い仕事をするために必要なもの


東日本大震災後に、家族にも会えずに病院に寝泊まりし、野戦病院状態の中で急患対応していた時、自分を含めスタッフ全体が あまりの極限状態で殺気立っていたので、「落ち着いたら みんなで打ち上げしようね!」って、短絡的に少しでも嫌な雰囲気を払しょくしたい想いから心無い言葉を発してしまいました。
当然のことながら、外来で処置を受けていた患者さんのご家族から、「具合が悪い人が沢山いる中で、あまりにも不謹慎じゃないですか!」と、ごもっともなお叱りを受けました。
勿論、すぐさま陳謝しつつ「私自身もまともな精神状態ではないので、どうかお許しください」と付け加えました。
良い仕事をするためには、それができる心身の充実が必要です。
振り返れば、医療を提供する側も含め、地域住民すべてが被災者だったんだなと思います。

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