2018年2月15日木曜日
複数の健康問題 ~実践家庭医塾~
生物医学的に複数かつ難しい問題が絡み合った事例において、主治医として専門医や医師以外の医療専門職との協働を適切にマネジメントし、心理社会面、家族といった側面にも配慮できることが、家庭医には求められます。
今回の家庭医塾では、専攻医が経験した複数の健康問題をかかえた事例を通じて学びました。
先ず、山ほどある、しかもそれぞれが複雑に絡み合ったプロブレム・リストをどのように整理・マネジメントしていったらよいか?
小グループ・ディスカッションを通して、みんなで真剣に考えました。
優先順位を意識して管理したらよい。
そもそも、プロブレム・リストを用いること自体が、長期的な経時的変化や、システムとして互いに影響しあっている複数の問題の管理に不向きである。
そんな意見が挙がりました。
次に、結果的に行き詰まった時にどうしたらよいか?
更に議論を進め、優先順位を決めて、重要かつ緊急性のある明確な問題を抽出して、専門医にコンサルトして、診断・治療内容について再検討する。などの意見が挙がりました。
提示された事例では、教育入院管理が、期待以上に功を奏しました。
何がうまくいくかは患者さん毎に異なるので、健康問題が多く複雑であればあるほど、各々のコンテクストを考慮した個別のケアがより重要になるということを再認識しました。
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