2014年8月、在宅医療推進のための先進的取り組みがなされている柏プロジェクト見学ツアーに参加させていただき、本ブログでもその内容をご紹介しました。
見学を通して私は「現状がどんなに厳しくても、大事なのは歩みを止めないこと、そして諦めないことである」と信じて活動を続けてきました。以来2年の時を経て、医療・介護スタッフが絶対的に不足しているいわき市において、必然的に「超高齢社会を乗り切るには在宅医療の充実なくしては語れない」という共通認識が醸成されつつあることを実感する今日この頃です。そして遂に2016年7月17日、いわき市といわき市医師会がガッチリとタックを組み、柏プロジェクトを参考に「在宅医療推進のための多職種研修会」のいわき開催が実現しました。
研修会では、ひょんなこと(何かのお仕置き?
┐('~`;)┌ )から司会を拝命しましたので、研修会全体の様子を高見の見物することができました。そこから見えた風景は…「いわきスゲぇ!(想像を絶するほど凄い様)、かしまスゲぇ!」でした。議論のレベルは今回の教材で想定されている到達目標を遥かに上回る内容であり、初回でありながら基礎編と言うよりはむしろ地域の実情に合わせた応用編の域に達していて、参加者の明日の行動を変えるほどの具現性を持っていました。殊に我がかしま病院からの参加者らからは、今回の教育ツールにおける改善すべき点を指摘する鋭いツッコミや、より革新的なモデルを創生して行こうという前向きな発言がみられました。
スタッフの人材が明らかに不足しているいわきで医療・福祉職に従事している私たちは明らかに厳しい状況下に身を置いています。しかし、どういう訳か皆どこか輝いていて、活き活きしているように私には見えます。「何故なのか?」それはきっと「やりがい」や「意地」が支える「人間力」なのだと思います。これら一つひとつの力はちっぽけでも、「人間力」には必ず一筋の芯があり個性があります。これらを上手に紡ぎ合わせれば、強靭で無敵な地域が創生できるはずです。
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