福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座の専攻医の教育を主目的とした月例の勉強会
Family Medicine Resident Forum(FaMReF)
広域な県内持ち回りで開催するので、参加者が集まりやすいように県の中心である中通りを中心に開催されるが、今回は いわき開催。
せっかく 遠路(遠くは只見から)いわき“くんだり”まで足をのばしていただくからには、最大限「お・も・て・な・し」したいところ・・・
そこで、総合診療専門医の6つのコアコンピテンシーをおさらいしてみる。
1.人間中心の医療・ケア Person-centered
care
2.包括的統合アプローチ
Comprehensive care, Integrated care
3.連携重視のマネジメント
Interprofessional work
4.地域志向アプローチ Community
orientation
5.公益に資する職業規範
Professionalism
6.診療の場の多様性 System based
practice
これらの中で、専攻医のお勉強になりそうで、今回の いわき開催ならではの「おもてなし」を鑑みるに…
4.地域密着行事への参加
6.学習できるシチュエーションの多様性
シメシメ…
この辺が提供できるぜ!
「へへへっ!」
FaMReF開催当日は、小名浜地区一周駅伝大会とかぶっている。
FaMReFが開始となる時間帯に、会場のかしま病院の真ん前を駅伝選手が疾走する。
そんなときに、勉強だけに専念して良いだろうか?
「いや、良くない! 駅伝、みんなで応援しようぜ いぇ~い!」
超 ローカルな大会なのに、そんな回答がソッコー返ってくる講座だから、わたしは今の仕事を続けている
超 ローカル(超 地域密着)だからこそ萌える変人たちの集まりが無事始まった(笑)
駅伝の応援でアドレナリンを放出したら、ゆる体操でリラックスして ようやく本題へ!
患者本人の意思確認が困難な状況下で、どのように終末期の方針決定をしていくか?
今回は、研修中の砌、病院勤務医としての立場での経験となったため、院内倫理委員会に諮り、委員会の意見を参考にしたり、主治医の負担を低減することができたが、家族と主治医だけで判断していれば、違う経過になっていた可能性がある患者さんの話。
感心したのは、倫理委員会の思考過程と実効機能として、過去のデータに基づくスタンダードな対応(ガイドライン的な推奨)を提示するだけではなく、家族の物語(NBM)を重視しながら、根拠に基づく医療(EBM)とのバランスをとるというプロセスをとっていたということ。
専攻医たちが今後、診療所の“あるじ”たる家庭医として働くかぎり、自身の独断が患者の運命を左右することがあることを自覚しなければならない。
臨床倫理を考えていく上で、医師と医療の利用者間だけで議論するのではなく、医師と多職種間での意見の相違なども参考に、臨床倫理の4分割表などを参考に情報を整理し、慎重に結論を見出していく必要がある。
臨床倫理を考えていく上で、医師と医療の利用者間だけで議論するのではなく、医師と多職種間での意見の相違なども参考に、臨床倫理の4分割表などを参考に情報を整理し、慎重に結論を見出していく必要がある。
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