2011年9月13日火曜日

満月と精神疾患

快晴の夜空。
世間では中秋の名月を愛でている時に・・・
自身は当直である。
それにしても美しい!
さて、それにしても忙しい・・・
しかも、原因が器質的と言えない患者さんが多い。
救急車5台目を診たところで、さすがに満月と急患の内容との関係を知りたくなる。


在宅の精神疾患患者を対象にした研究では、統合失調症の患者には満月の時期に症状の変化が見られたことが報告されている。1)

スペインの研究者たちは、救急部門を受診する暴力の被害者の数を調べた。結果は、統計学的には有意ではないが、満月の夜には被害者が多い傾向が見られた。2)

スペインでは、消化管出血による入院が、満月の時期には多くなる傾向が認められたと報告されている。3)

〔参考文献〕
(1)J Psychosoc Nurs Ment Health Serv. 2000 May;38(5):28-35.
(2)Eur J Emerg Med. 2002 Jun;9(2):127-130.
(3)Int J Nurs Pract. 2004 Dec;10(6):292-296.

因みに「満月」「疾患」で検索すると「満月様顔貌」ばかりヒットして面白かった。
結局、満月に人が凶暴になったり、精神的に豹変したりするという強いエビデンスは見つからなかった。

仮眠します・・・zzz

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