4か月前、この日を迎えられることなど想像もできなかった。
まして参加できるとは・・・
けれど、こんな時だからこそ敢えて、同じ志をもつ者たちが集う場を提供してくださった大会長の草場先生には最大限の謝意を伝えたい。
家庭医を志す多くの全国の仲間との久々の再開となるだろう。
震災発生後から、いわきを、福島を、東北を案じ、沢山の支援をしてくださった方々に、適当なお礼の言葉が言えるだろうか?
きっと言葉にならないだろう。
震災を通して、私はこの国にはプライマリ・ケアを支える基盤がなさ過ぎると痛感した。
いかなる条件下でもその地域の医療を諦めることなく支え続ける覚悟ができている医師はどれだけいるのだろうか?
批判を覚悟で問いたい。
惨状の中、奔走し続けた医師がいるのは知っている。
それぞれの立場で止むを得ない事情があったことも分かる。
しかし、「かかりつけ医が真っ先に逃げてしまった」という患者さんの問いにどう応えるのか?
ベストとは言えないまでも、少なくとも諦めさえしなければ、ベターな道は見出せただろうし、これからもより良い道を追求し続けていくべきだろう。
日本プライマリ・ケア連合学会員はどう感じていたのか?
腹を割って議論してきたいと思う。
そこから これからの日本の医療に必要なものが見えてくるかもしれない。