これも(ここはネガティブな意味での)福島のネームバリューなのか?
皆さんから多くの励ましの言葉をいただき、講座員一同、これからも長期にわたって震災・津波・原発事故の三重苦への対処が必要になってくる(ここはポジティブな意味での)福島でしか学べない家庭医療、福島だからこそ創ることができる家庭医療の構築に全力を注ぐ決意を新たにした。
<内容報告>
①ようこそ福島の家庭医療へ
福島医大 地域・家庭医療学講座 主任 葛西龍樹 教授
当講座における取組の概要を外部参加者に理解していただいた。
②福島の家庭医療紹介
福島医大 地域・家庭医療学講座 後期研修4年目 鵜飼友彦
家庭医療の概念や後期研修をとおして感じた家庭医療への熱い想いが語られた。
③「福島からのメッセージ」
県内各研修協力医療機関で研修中の後期研修医・講座スタッフによる震災対応報告がなされた。災害時における家庭医の役割を認識するとともに、災害後も長期にわたり生物的・心理的・社会的に複雑な健康問題・健康リスクをかかえる多くの住民に対する家庭医の存在意義・役割を再確認した。
④ゲスト講演Ⅰ
医療法人社団永生会永生病院理事長 安藤高朗先生
東日本大震災医療救援報告をとおして、国民が求める24時間365日 機能するかかりつけ医としての家庭医の必要性が述べられた。震災からの復興に向けて家庭医の役割は大きいものと考えられる。
⑤ゲスト講演Ⅱ
医療法人社団 鉄祐会 祐ホームクリニック院長 武藤真祐先生
日本初の「高齢先進国モデル構想」が示された。超高齢化社会をむかえた日本における問題意識の重要性と、具体的な解決策として医療を地域のインフラと位置付けて供給体制を整える試みが紹介された。
⑥Cinemeducation
「シッコ」Sicko(2007) Michael Moore
カナダ・イギリス・フランスなどとアメリカとの医療費個人負担の極端な差異が示され、地域の健康を実現するためには、病院機能、医師の技能だけでなく、制度改革が必要であることを学んだ。家庭医の仕事として地域の医療資源がうまく活用できるようコーディネートできる能力が求められる。
久々の上京にソワソワしてしまった田舎者だが、帰りの車中で目にした東京の街は、自分が知っているそれではなく、はるかに薄暗いものだった。
今回の災害がもたらした影響の規模の大きさを改めて痛感するとともに、節電という形でのチームプレーが続いていることに深く感謝した。
0 件のコメント:
コメントを投稿