2021年10月17日日曜日

家庭医の予防医療 ~第166回 家庭医療レジデント・フォーラム ~

本日の家庭医療レジデント・フォーラムのテーマは予防医療・健康増進でした。
「家庭医は患者さんとの接触の機会すべてを疾病の予防の機会ととらえる」という格言があります。
それはそうなんですが、実際の診療の現場では、推奨される予防に関する介入すべてを実践するのは、なかなか難しいです。
介入の推奨度から優先度を意識して、院内掲示やパンフレット、問診票の内容などを工夫してスムーズに予防に関する話題に入れるようにしたり、カルテ内で検診や予防接種の実施状況を整理しておいたりするだけで、随分と抜けを防ぐことができそうです。

また、予防医療・健康増進をサポートする上で切っても切り離せないのが、行動変容の促進のアプローチですが、指導医レクチャーでは、分割、前進、利用の3つの手法を用いた解決志向アプローチが紹介されました。

肥満の方へのアプローチに関するロールプレイは、あまり危機感はないけれど、漠然と「痩せたい」という願望を持つ患者さんへの短時間の医療面接の中でどこまで行動変容に迫れるか?という感じで、なかなかチャレンジングなものでしたが、皆さん、あの手この手で奮闘されていました。


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