2018年6月30日・7月1日の両日、いわきが誇るテーマパーク「スパリゾートハワイアンズ」において 第4回 北海道・福島 合同 家庭医療レジデント・フォーラムが開催されました。
このフォーラムは、2015年に始まった北海道家庭医療学センターと福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座との交流企画です。
今回は、北海道家庭医療学センター理事長の草場鉄周先生からリクエストをいただき、北海道の皆さんをいわきにお招きすることができました。
更に嬉しいことに、日本プライマリ・ケア連合学会理事長の丸山泉先生ご夫妻も、スペシャルゲストとしてセミナーに駆けつけてくださいました。
ホストサイトとなった「かしま病院」からは、指導医レクチャーと専攻医の振り返りの2セッションを担当しました。
指導医レクチャーでは、当院スタッフ(劇団かしま)がシナリオから演出、出演、撮影等のすべてを担当した名演(迷演?)動画を教材に、参加者の皆さんには、映像をもとにした限られた情報から想像力を駆使して、患者さんの病気の体験・物語に寄り添っていただきました。
準備段階では、どうすれば各グループが議論しやすいか悩みましたが、蓋を開けてみると、放っておいても議論は膨らむ一方で、与えられた時間だけでは全く足りない事態となり、嬉しい悲鳴となりました。いただいたフィードバックから、働く場所は違っていても、家庭医療という共通言語を共有する仲間が目指すところは、やはり一緒なんだということを再確認することができました。
一方で、普段用いている教育手法には若干の相違もあるようで、大変勉強になりました。
専攻医の振り返りでは、丸山理事長を含む多くの皆さんから数多のご質問やご意見・激励を頂戴し、駆け出しの専攻医にとってとても贅沢な時間になりました。議論に華を咲かせてくださった皆さんに感謝申し上げます。
さて、思えば16年前。
母校から故郷のいわきに戻り、たった一人で細々と家庭医療を始めました。
ずっと一人なんだろうな~
それでも続ける覚悟をもってやっていました。
そんな中、2006年3月に当時北海道家庭医療学センター理事長だった葛西龍樹先生が、福島県立医科大学教授に就任され、かしま病院での専攻医の受け入れが2008年から始まりました。
そして今回、30名を超える家庭医の皆さんをいわきにお迎えできたことはとても感慨深く、胸に込み上げるものがありました。
地域のプライマリ・ケアを担うコミュニティー・ホスピタルとして、家庭医の医育施設として、かしま病院が担うべき役割は大きいと改めて感じました。
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