2018年5月17日木曜日

きめ細やかな個別ケア ~実践家庭医塾~

今宵の家庭医塾は、初期研修医と指導医から2本立ての発表!

研修医からは、ジェネリック医薬品に関する話題提供がありました。
日頃あまり深く考えていなかったテーマですが、諸外国に比べてジェネリックがあまり普及していない事情・事由が示され、小グループ・ディスカッションは大いに盛り上がりました。
あらためて考えてみると、確かに日本の制度内では患者さんが、ジェネリックのメリットを実感・理解しにくいし、そこまでお得感を得られないかもしれません。加えて、安全性を検証するシステムや有害事象が発生した場合の補償体制も不十分に感じます。
そもそも医療費削減が目的であれば、特許切れと同時に先発品の薬価自体を下げれば良いのでは? など、様々なアイディアが飛び出しました。
いずれにしても、一律に物事を進めるのではなく、患者さん本人と医師の考えをバランスよく考慮し、個別のケアが重要であるということ、つまり、ジェネリックの問題ひとつとっても、私たちがいつも大切にしている患者中心の医療の方法の実践につながっていくことを再認識しました。

続いて、専門医試験の準備でケツカッチンなスーパー・ドクターF(SDF)から、徐々に死期が近づきつつある不安定な状態の高齢者の意思決定の支援のおなはし…
いわずもがな、高齢者のケアにおいては、悩みどころ満載で、考慮すべき要素が多いこと多いこと…
そこは いぶし銀レベルのSDFですので、Jonsenの4分割法などを活用しながら、独居の終末期という、自宅への退院が かな~り絶望的な状況にも関わらず、ご本人の意向を見事かなえる形での在宅ケアの導入!
安定の問題解決能力を発揮した過程と結末が示されました。

0 件のコメント:

コメントを投稿