紙面スペースの都合などで肝心な最後の段落が載りきらなかったので、こちらには完全版を載せました。
広報いわき(Web版)平成22年11月号(18ページ参照)
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http://www.city.iwaki.fukushima.jp/kohoiwaki/5541/009418.html
「家庭医」とは? ~現代版“まち医者”~
古き良き時代、日本の地域医療を支えていた“まち医者”を思い浮かべてみてください。地域住民と継続的な人間関係を築き、患者一人一人の個性や家族の状況、さらには地域環境も把握し、幼児でも高齢者でも、また、どのような健康問題でも専門外などと言わずにとにかく診てくれる。呼ばれれば往診もし、必要なら夜中に診察することもある。こんな“まち医者”が家庭医の原型です。それに加え、最新の医学情報に基づいた医療を提供できる“まち医者”の進化型が「家庭医」です。しかし、今時このようなお医者さんはあまり見かけませんね。一体、それは何故なのでしょう?
医学の進歩により、医療の専門分野は急速に細分化し、患者さん側にも専門医による治療を求める傾向が強まりました。医学教育も縦割りの専門研修が中心となり、その結果、家庭医が育ちにくい研修環境になってきたのです。しかし、「医師不足」、「患者たらい回し」、「コンビニ受診」、「医療経済破綻」、「医療不信」などが社会問題となり、医療崩壊が進む現在の日本において、地域に発生するあらゆる健康問題に適切かつ効率良く対応し、地域住民と強固なパートナーシップを築き、地域全体の健康増進に継続的に責任をもつ家庭医は、地域医療の救世主として、その価値が急速に見直されるようになりました。
実は、地域医療崩壊が特に深刻な福島では、地域医療再生のために全国に先駆けて、既に県ぐるみで家庭医育成に取り組んでいます。現在、家庭医を志す研修医たちが全国各地から集まり、いわき市を含む県内全域で、現代版“まち医者”になれるよう日々研修を行っています。
実は、地域医療崩壊が特に深刻な福島では、地域医療再生のために全国に先駆けて、既に県ぐるみで家庭医育成に取り組んでいます。現在、家庭医を志す研修医たちが全国各地から集まり、いわき市を含む県内全域で、現代版“まち医者”になれるよう日々研修を行っています。
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