2018年8月26日日曜日
家庭医の視点から地域へアプローチする ~第136回 家庭医療 レジデント・フォーラム~
第136回 家庭医療 レジデント・フォーラムの会場となった保原は、恒例の伊達ももの里マラソンで賑わっていました。
猛暑を考慮して、1時間前倒しのスタートとなりましたので、フォーラムに先立って選手の応援がてら沿道を伴走し、自身のトレーニングも済ませました。
マラソン大会がある日は、街中を変態が占拠していますので、ガチな格好でガチ走りしていても全然浮かないのでありがたいです。
今回のフォーラムは、家庭医として どのように地域志向のプライマリ・ケアを実践できるだろうか?を考える機会となりました。
直接診療に関われない人達も含め、地域における課題を見つけ、そこにフォーカスしたアプローチができれば、効率の良い策が打てるのではないかと思います。
現場の課題を解決するために誰と協働することが有効かを見極めて、行動してもらえるように調整していくことが重要だと思います。
2018年7月24日火曜日
家庭医療レジデント・フォーラム in ふくしま 2018(第135回 FaMReF)
2018年7月21日・22日の両日、福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座の主催で毎年夏期に行われる「家庭医療レジデント・フォーラム in ふくしま」が福島県立医科大学を会場に開催されました。この企画は、家庭医療・総合診療の専攻医を主な学習者対象としている講座月例の家庭医療レジデント・フォーラムよりも、より若い世代(医学生・初期研修医)にも、家庭医療の魅力を分かりやすく紹介しながら、家庭医のシゴトを深く理解したり、疑似体験学習してもらったりすることを目的としています。幸いなことに、家庭医療に興味を持ってくれた20名程の医学生らが全国から参加してくれました。これほど多くの医学生が、このイベントに参加してくれたのは初めてです。特筆すべきは、その過半数が福島県立医科大学の現役医学生でした。これは、非常に重要な意味をもつと思います。
福島県立医科大学では、2006年から全国に先駆けて本格的に家庭医育成に取り組み、いち早く医学生に対する系統講義も始めました。家庭医・総合診療医の役割が広く認識され始めている現在ですら、家庭医療に深い興味を抱いてくれる医学生は決して多くはない印象です。そんな中、今回のような盛会に至ったのは、決して偶然でも、単なる幸運でもないものと確信しています。
家庭医療は大学にとっても新しい挑戦。大学の他科のスタッフの認知度も低いところからのスタートとなります。ぶっちゃけ、他科の先生方から見て「あいつら一体なにやってんだか分んない!」と思われていたことでしょう。無理もありません。他科の先生方は学生時代も医師になった後も、家庭医療を学ぶ機会がなかったわけですから、、、。その魅力も専門性も重要性も必要性も理解し難いかもしれません。一方で、私たちは医学生・初期研修医への家庭医療の教育を地道に実直に真剣に取り組み続けて来ました。彼らが家庭医療・総合診療への道の門を叩くか否かを問わず、彼ら一人ひとりに家庭医療の魅力・専門性・重要性・必要性を熱く伝え続けて来ました。その結果、他の科を選択した若手医師の中にも、家庭医の役割を充分に理解し、私たちを信頼して協働してくれる動き・空気を実感できる今日この頃になりました。
私用で2日目(厳密にいえば1日めの懇親会)からの参加となりましたが、専攻医による渾身のロールプレイを交えたワークショック「家庭医は患者をこう診ている」を通して、医学生たちが活き活きと家庭医を演じてくれている様子を高見の見物させていただきながら「ガシガシ種を蒔き続けてきて良かったな!」と、静かに目頭を熱くしていました。
ラベル:
サマー・フォーラム,
レジデント・フォーラム,
医学教育,
家庭医療,
患者中心の医療
2018年7月12日木曜日
最新・最良のエビデンスと患者の想いを紡ぐ芸術 ~実践家庭医塾~
今宵の実践家庭医塾のプレゼンは、臨床研修医と指導医との二本立て!
無症候性高尿酸血症へのアプローチはどうするか?
シンプルでよく経験する状況だけど、エビデンス的にも未だ結論が出ていない上に、個々の患者さん毎に、その他のリスクや背景は千差万別。
当然、患者中心の医療の方法を駆使して、患者の想いを紡ぐ職人技が必要です。
推奨される二次予防投薬を受け入れてくれない患者さんとどう向き合うか?
こちらはやや複雑で難しい状況ですが、やはり、患者中心の医療の方法を駆使して、患者さんが歩んできた長い病気の経験・物語を紐解いて、丁寧に紡いで行けば、突破口が見い出せるかもしれません。
難しい状況でも、いや、難しい状況だからこそ、諦めずに患者さんと関わり続ける努力と根気が試されます。家庭医療は生涯修行が必要な職人技なので、まさにゴールのない芸術の世界です。
無症候性高尿酸血症へのアプローチはどうするか?
シンプルでよく経験する状況だけど、エビデンス的にも未だ結論が出ていない上に、個々の患者さん毎に、その他のリスクや背景は千差万別。
当然、患者中心の医療の方法を駆使して、患者の想いを紡ぐ職人技が必要です。
推奨される二次予防投薬を受け入れてくれない患者さんとどう向き合うか?
こちらはやや複雑で難しい状況ですが、やはり、患者中心の医療の方法を駆使して、患者さんが歩んできた長い病気の経験・物語を紐解いて、丁寧に紡いで行けば、突破口が見い出せるかもしれません。
難しい状況でも、いや、難しい状況だからこそ、諦めずに患者さんと関わり続ける努力と根気が試されます。家庭医療は生涯修行が必要な職人技なので、まさにゴールのない芸術の世界です。
2018年7月1日日曜日
ようこそフラの街へ! ~第4回 北海道・福島 合同 FaMReF 兼 第134回 家庭医療レジデント・フォーラム @ ハワイアンズ~
2018年6月30日・7月1日の両日、いわきが誇るテーマパーク「スパリゾートハワイアンズ」において 第4回 北海道・福島 合同 家庭医療レジデント・フォーラムが開催されました。
このフォーラムは、2015年に始まった北海道家庭医療学センターと福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座との交流企画です。
今回は、北海道家庭医療学センター理事長の草場鉄周先生からリクエストをいただき、北海道の皆さんをいわきにお招きすることができました。
更に嬉しいことに、日本プライマリ・ケア連合学会理事長の丸山泉先生ご夫妻も、スペシャルゲストとしてセミナーに駆けつけてくださいました。
ホストサイトとなった「かしま病院」からは、指導医レクチャーと専攻医の振り返りの2セッションを担当しました。
指導医レクチャーでは、当院スタッフ(劇団かしま)がシナリオから演出、出演、撮影等のすべてを担当した名演(迷演?)動画を教材に、参加者の皆さんには、映像をもとにした限られた情報から想像力を駆使して、患者さんの病気の体験・物語に寄り添っていただきました。
準備段階では、どうすれば各グループが議論しやすいか悩みましたが、蓋を開けてみると、放っておいても議論は膨らむ一方で、与えられた時間だけでは全く足りない事態となり、嬉しい悲鳴となりました。いただいたフィードバックから、働く場所は違っていても、家庭医療という共通言語を共有する仲間が目指すところは、やはり一緒なんだということを再確認することができました。
一方で、普段用いている教育手法には若干の相違もあるようで、大変勉強になりました。
専攻医の振り返りでは、丸山理事長を含む多くの皆さんから数多のご質問やご意見・激励を頂戴し、駆け出しの専攻医にとってとても贅沢な時間になりました。議論に華を咲かせてくださった皆さんに感謝申し上げます。
さて、思えば16年前。
母校から故郷のいわきに戻り、たった一人で細々と家庭医療を始めました。
ずっと一人なんだろうな~
それでも続ける覚悟をもってやっていました。
そんな中、2006年3月に当時北海道家庭医療学センター理事長だった葛西龍樹先生が、福島県立医科大学教授に就任され、かしま病院での専攻医の受け入れが2008年から始まりました。
そして今回、30名を超える家庭医の皆さんをいわきにお迎えできたことはとても感慨深く、胸に込み上げるものがありました。
地域のプライマリ・ケアを担うコミュニティー・ホスピタルとして、家庭医の医育施設として、かしま病院が担うべき役割は大きいと改めて感じました。
ラベル:
いわき,
かしま病院,
ポートフォリオ,
レジデント・フォーラム,
医学教育,
家庭医療,
日本プライマリ・ケア連合学会
2018年6月19日火曜日
大いに学び、伊勢の美味いものを大いに呑み喰いする ~第9回 日本プライマリ・ケア連合学会 学術大会~
2018年6月16日・17日の両日、三重県津市で開催された 第9回 日本プライマリ・ケア連合学会 学術大会に参加してきました。
実は個人的に初の三重県入りでした。
せっかくなので、大いに学び、伊勢の美味いものを大いに呑み喰いすることが今回の旅の目標でした。
到着して早速、立命館大学薬学部の髙橋直子先生によるインタレストグループ「多職種連携における医療・介護従事者のコミュニケーション向上のためのアンガーマネジメント」でワーク!
一般社団法人「日本アンガーマネジメント協会」のHP( https://www.angermanagement.co.jp/ )によると、アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングで、怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。
当初は犯罪者のための矯正プログラムなどとして活用されていましたが、時代の変遷とともに一般化されていき、企業研修、医療福祉、青少年教育、人間関係のカウンセリング、アスリートのメンタルトレーニングなどの分野で幅広く活用されるようになりました。
このセッションでは、自他の「怒りの感情」をみつめ、イライラする原因をグループで考察しました。ディスカッションをとおして「怒りの感情」を上手にコントロールすることで、セルフケア、家族や職場スタッフとのコミュニケーション、患者満足度の向上にとても有用な手法であると直感しました。日常の中で積極的にトレーニングしていきたいと思いました。
初日の夕方には「アドバンス・ケア・プラニングの光と影 ~ちょっと立ち止まってみませんか?~」という気になるタイトルのシンポジウムを聴講しました。シンポジストの中で函館陵北病院の川口篤也先生の「ここがヘンだよACP」と題してご発表された内容は一字一句
共感できる内容で、日々の診療でおきるジレンマを代弁していただけた気持ちでした。ACPのサポートとは、結論を急がずに、患者さんとご家族の側で腰を据えて(いや、曖昧な中腰の姿勢で)とことん付き合う覚悟を決めることであり、とてもやりがいのあるお仕事であると再認識しました。
さて、もはや学び過ぎてお頭いっぱいになったので、お腹いっぱいになるために津の街で酒場放浪…
写真はイメージです(笑)
出来の良すぎる高校・大学の後輩と合流し、美味しい地酒を堪能したのであります。
2日目。
出張恒例の朝ラン!
曇天ながら、太平洋はここでも爽やかでした。
朝一での総会で代議員の責務を果たすと、インタレストグループ「コミュニティホスピタルにおけるプライマリ・ケア医の役割」に参加しました。
コミュニティホスピタルジャパンとして、プライマリ・ケア医が、地域包括ケア病棟を含む入院、外来、在宅看取りを含む訪問診療、家庭医・総合診療医の教育・臨床研究を遂行し、疾病予防・健康増進・医療サービス等を地域に提供している4施設の取り組みを共有した上で、現状の課題・問題点や改善・解決策を議論し、おおいに親睦がはかれました。頴田病院、金井病院、豊田地域医療センター、亀田森の里病院の取り組みは、まさに当院が目指す役割そのものであり、これから協働するべきパートナーに出会えた、有意義なセッションとなりました。
帰路につく前に もうひと踏ん張り!
病院総合医委員会企画のインタラクティブセッション「病院総合医が遭遇する症例へのアプローチ」に参加!
日常診療におけるリアルワールドの苦悩を体現(再現)・共有できる楽しいセッションでした。
途中から他科コンサルトにおけるストレスやトラブル回避のための各施設における多くの工夫・取り組みが聴けて、とても参考になりました。
今回の学術大会全体をとおして強く感じたことは、日本のプライマリ・ケアの醸成のために、多くの人たちが努力し、日々研鑽を重ね、試行錯誤しながらも、楽しみながら、やりがいをもって取り組んでいるということです。
某専門医機構は、こういったエネルギーをしかと受け止めて、日本の医療の未来の構築に寄与してもらいたいと切に願っています。
ラベル:
アンガーマネジメント,
かしま病院,
マラソン,
医学教育,
家庭医療,
日本プライマリ・ケア連合学会,
病院総合医
2018年6月14日木曜日
動機づけから始まるプライマリ・ケア ~実践家庭医塾~
今宵の実践家庭医塾のメインプレゼンターは、慈恵会医科大学附属病院 臨床研修医
大学から離れ、プライマリ・ケアの現場に出ることで気づいたこと
それは、患者さんの意識の違い…
高度な先進・専門医療を要する状況を、あらかじめ理解・認識して受診する大学病院とは異なり、プライマリ・ケアの現場では、二次健診など時に健康問題意識が全くない段階での受診されるか方も散見されます。
2018年6月6日水曜日
嘘も100回言えば真実になる(笑)
表1
表2
誰も信じなかった真実を、常識に変えたい!
社団医療法人養生会月刊発行新聞かしまHOThot通信編集部から依頼を受けて、2009年7月号から気ままに執筆を始めたコラム「ようこそ家庭医療へ!」も、2018年6月号で記念すべき100回目を迎えました。有名なフレーズ「嘘も100回言えば真実になる」は、ナチスのヨーゼフ・ゲッベルスによるプロパガンダを語るときによく引き合いに出されます。例え間違った内容のことでも同じことを何度も耳にするうちに、人はやがてそのことが本当であると信じるようになる現象があることがさまざまな研究から明らかになっています。「家庭医療は重要である」という私の訴えに何の嘘・偽りもありませんが、100回繰り返したことで、読者の皆さんが家庭医療に対して何らかの良いイメージを抱くようになっているとすれば、まさに私の思う壺なわけです(笑)
さて、100回と言えば、今年8月5日に開幕する全国高校野球選手権(夏の甲子園)も、第100回記念大会を迎えます。その応援ソングが、人気男性アイドルグループ「嵐」の新曲「夏疾風(なつはやて)」に決まりました。作詞・作曲を担当した「ゆず」の北川悠仁さんからのコメントの通り、高校球児たち、そして多くの皆さんの夢が、「夏疾風」によってこの夏、輝くことでしょう。
ここで私見を述べると、日本の家庭医は国民から愛され続けている存在の代表格とも言える嵐を目指したらいいと思います。勿論、国民的アイドルである嵐と家庭医を同じ土俵で扱うつもりはありませんし、表1のごとく知名度も実績もファンの数も、何もかも差は歴然です。しかしまだ確立していない分野を切り拓こうとしている日本の家庭医たちは、患者さんの健康にとって有益であると考えれば、仕事の内容も患者も選ばずに日々行動しています。表2の通り何よりも大切な国民の幸せを願う「でっかい愛とか希望」の探求心だけは嵐の5人に負けません。未だ希少な家庭医ですが、日本中どの地域でも家庭医が活躍し、すべての国民がその恩恵を受けられる社会の到来が楽しみです。
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