2013年7月17日水曜日

遠隔教育の強い味方 ~TVカンファレンス・インターネット講義~

講座員が県内各地に散らばっている当講座では、インターネット等のオンラインツールを駆使して、診療に役立つ情報や、研修内容を充実するための情報の共有に努めている。
特に、毎週水曜日の18時30分から、インターネット会議システムを使って、県内各地を繋いでTVカンファレンスを実施している。

水曜カンファの内容は、英国家庭医療学会で定められているGP Curriculum Statementsの内容と、日本プライマリケア学会の専門医認定医認定制度要綱で掲げられている行動目標の「家庭医が持つ医学的な知識と技術」の内容を網羅できるように、年間プログラムを組んでいる。
具体的には、毎年学ぶテーマのA項目(43項目)と、2年に1回学ぶテーマのB項目(92項目)があり、B項目の「その他」の分野の中には、福島県が東日本大震災の発生後から原発の問題を抱えているという現状を踏まえ、「放射性物質による健康被害」、「小児の甲状腺がんの検査・診断」などを含めている。
また日本の中でも福島県内で発生数が多い「ツツガムシ病」、さらには「漢方診療」といった分野も含めており、福島で診療するにあたって必要な知識や技術の習得ができるようなプログラム内容としている。

発表者は経験した症例やエビデンスに基づいた情報を収集した上で資料を作成し、TV会議を通して講座メンバー間での知識の確認、アップデートに有用なカンファレンスとなっている。

              詳しくは
                ↓
福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座HP
http://www.fmu.ac.jp/home/comfam/study/TVconference.html

こうやって、プライマリ・ケアのジェネラリストとしてのスキルを維持向上する努力を、日々の診療に活かしているわけだが、講座員が持ち回りで資料作成と講義を担当するので、担当の日が近付くと、診療の合間に準備を進めるのでなかなか大変である。

で、今日はプレゼン担当日であったので、いわゆる「風邪」と「風邪に紛れて訪れる風邪以外の疾患」との鑑別に関する注意点のまとめを発表してみた。
今のところ2~3ヶ月に1回程度の頻度のプレゼン。
講座の仲間が増えると、プレゼン担当の順番が回ってくる間隔も長くなるので、じっくりとより質の高い内容に仕上げられるであろうから、仲間を増やすための勧誘頑張ろ~!!!

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