2013年7月8日月曜日

うつ病ならぬ、認知症にも2質問法?

こんな記事を見つけた。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/23773305/?i=5&from=/9785148/related

Usefulness of 2 Questions About Age and Year of Birth in the Case-Finding of Dementia.

Ventura T, et al.

Journal

J Am Med Dir Assoc. 2013 Jun 15. pii: S1525-8610(13)00277-6. doi: 10.1016/j.jamda.2013.05.006. [Epub ahead of print]

Affiliation

Psychiatry Service, Hospital Universitario Miguel Servet, Zaragoza, Spain; Department of Medicine and Psychiatry, Universidad de Zaragoza, Zaragoza, Spain; Centro de Investigación Biomédica en Red de Salud Mental (CIBERSAM), Ministry of Science and Innovation, Madrid, Spain; Instituto de Investigación Sanitaria de Aragón (IIS Aragón), Zaragoza, Spain.

年齢で短気記憶を、誕生日で長期記憶をチェックするというしくみなんだろうか?
認知症にも2質問法が登場か?
サマリーだけ見てちゃんと批判的吟味してないが、効率的なケアを提供するために、短時間でルールアウトできるツールは大変興味深い。


スペイン・ミシェル・セルヴェ大学病院のTirso Ventura氏らは、年齢と誕生日を尋ねる2つの単純な質問が、臨床において概して認知症をルールアウトするのに有効であるという仮説について検証した。その結果、特異度および陰性適中率がほぼ100%近かったことが明らかになった。感度は約61%、陽性適中率は約45%であった。これらの結果を踏まえて著者は、「この単純な質問テストは現在までに報告された最善の方法であり、認知症のルールアウトに用いることが普遍化されるかもしれない」と述べている。

研究グループは、認知症発症について注目した住民ベースの長期前向き研究を行った。ベースラインで、認知症の症例群と非症例群を特定するために2つの標準化されたスケール、構造化面接(Geriatric Mental State)とHistory and Aetiological Schedule(HAS)を用いて認知機能の評価を行った。症例の診断はDSM-IV基準を用いて行い、参照基準とした。本検討では、単純認知機能テストとして、2つの簡単な質問「あなたは何歳ですか」「あなたは何年生まれですか」という質問をした。

主な結果
・参加者のテストの受け入れは良好で、30秒以内に回答が得られた。
・基準と比較して、「2つの質問への回答がどちらも誤答である場合は認知症である」とする判定について、感度61.2%、特異度97.8%、陽性適中率44.5%、陰性適中率98.9%であった。・この超短時間での試験は、特異性と陰性の検出力が非常に良好であった。

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