2013年7月24日水曜日

容赦ない広域搬送

広大な面積を有するいわき市。
市内の基幹病院に急患を集中させず、効率の良い医療を提供するためには・・・

①近隣地域の軽症を担当する医療機関
②やや広域ながら中等症までの入院を担当する医療機関(二次輪番病院)
③重症患者に絞って全域から引き受ける基幹病院

これらの役割分担が不可欠である。
しかし、最近の救急要請の内容を鑑みるに、この分業が破たんしていることを実感せずにはいられない。
特に強く感じるのは、①からすでに崩壊しているということ。
①が機能していれば、②、③の担当医療機関も充分に機能を発揮できるはずなのだが、
軽症であっても近隣で受け入れ先が見つからない状況下では、①+②がまとめて市内+近隣自治体の全域から長距離搬送を要する事態になる。
当然、②までで受け止められずに、比較的軽症も③に溢れだし、①~③すべてが共倒れになっている。

事実、この時間帯(深夜)に、遠方からの軽症の救急車を、同時に2台、今宵 輪番でもない郊外の弱小病院でお受けしなければいけない状況であり、これはどう考えても異常・・・

これでは患者さんも救急隊も可哀想すぎる!

いわき市で地域単位のプライマリ・ケアを、オールいわきで必死に構築しなければならない時が、まさに今この時である。

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