2013年7月12日金曜日

魂の腰痛診療 ~レジデント成長記~


本日は、ハナキン(死語)のアフターファイブ(これも死語)にもかかからず、地域の熱心な臨床検査技師さん達を交えて臨床検査勉強会症例検討会。
そこで、うちのレジデントが、腰痛診療において数々のクリニカルパールを与えてくれたいくつかの症例提示をしてくれた。

彼の凄いところは、応用能力と自学能力がズバ抜けているということ。

ひとつの学びの経験をもとに、それが、より多くの診療の現場で、より多くの人に役立つためにどう一般化して伝えていけばよいか?を常に考えている。
そのため、こちらがビックリするほど末広がりな学びを勝手に自分で成し遂げていく・・・

その成果や姿勢は、これまでも、数々の院内でのレクチャーなどで発揮され、診療の標準化などに寄与してきた。
学習者としても指導者としても、ピカリと光るものを感じずにはいられない。
注:頼みもしないのに手前でいい味出してるのは慈恵医大の臨床研修医Dちゃん


更に感心するのは、本日の勉強会は、臨床検査を診断に活かすことに特化した内容であったけれど、日頃の彼のアプローチは、ポリシーとして、どんな時も、重大な疾患の診断・マネジメントを最優先しつつ、同時進行で、いつもいつも患者さんや家族の psycho-social な側面への意識・対応を怠らないこと。
こういったレジデントの成長を見るのは最高の喜びであり、自分も刺激を受けて身の引き締まる瞬間でもある。

そんなこんなで、あらためて腰痛のRed Flagsと呼ばれる危険信号を丁寧かつ敏感に察知することの重要性を再認識。
分かりやすくまとめられた彼のプレゼンに、参加された皆さんの反応も良好であったようである。

今日の発表は、情熱をもって真摯に患者さんに向き合ってきた ひとりの家庭医療後期研修医の、かしま病院における研修での学びの集大成とも言うべきエクセレントな内容だったので、このまま隠れ家に潜入して慰労会に突入することにした。
そして美味すぎる酒に撃沈したのであった。
注:頼みもしないのに手前でいい味出してるのは慈恵医大の臨床研修医Dちゃん

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