2013年7月24日水曜日

患者は会議室では診れない 現場の情熱を医療創生の力に!

元々福島の地域医療を何とかしたい。
そんな意思のある医学生や研修医が実はたくさんいることを私は知っている。
そして、彼らの現在の地域医療への問題意識はかなり高く、医療人としての情熱は並々ならぬものがある。

しかし、問題は、その情熱すら打ち砕きかねない今の過酷な環境。
つまり、頑張れば頑張るほど、その人への負担がどんどん重くのしかかって、
終いには燃え尽きてしまうような構造がある。

僕らには、その病魔をぶち壊し、熱意ある未来の医療人に、彼らが生涯使命感を持って働ける環境を残す義務がある。

いま、当院の常勤医の間では、当直業務や救急業務への需要が膨れ上がりすぎて「もう限界である」という声が噴出している。
実際、通常業務への悪影響も出てきている。
どんなに頑張りたくても限界がある。
個々の努力への依存を続ける限り、事態は日に日に悪化する一方・・・

当院も含めて現在いわき市の2次輪番病院陣の機能は絶望的にpoorである。
結果、3次医療を担う磐城共立病院に必要以上の負担を強いてしまっている現状が心苦しくてならないし、
それでも歯を食いしばって、いわきの最後の砦を守ってくださっていることに感謝している。

2次輪番の各病院には、それぞれそうなってしまっている事情があるのだろうし、その状況を互いに認め合い、現状を認識することから改善が始まるのだと思う。

ところが、お世辞にもやれているとは思えない病院のトップの先生に、病院間の会議などで「うちはやってる」という旨の発言をされてしまうと、私は失望と憤りを禁じ得ない。

現場を知らない方の理想論はもう要らない。
もっともっと実際の現場を支えている人間の意見を吸い上げていかないと、いつまでたっても変われないのではないか?と不安になり途方にくれてしまう。

患者は会議室では診れない。 現場の情熱を医療創生の力に!

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