当然、運動会は嫌い!
何が苦手って、私は全力疾走をするといつも、スタートから40Mを過ぎたあたりから必ず急性の両下肢脱力に見舞われて失速し、それでもそのまま強引に走り続けると眼前が真っ白になり、その後最終的には酷い嘔気に見舞われ、けれど嘔吐すると速やかに治癒する。
発症は確か小学3年頃で、現在に至る。
そんなことを繰り返してきたから・・・
こんな体質で運動会を好きになれるわけがない。
全力疾走しなければ起こらない現象であるけれど、結果、短距離走は大の苦手とならざるを得ない。
なのに、他のことをしながら全力疾走するバスケットボールやサッカーなどでは大丈夫だし、長距離走、つまり校内マラソン大会とかでは・・・
中学で約200人中10番台とか、高校でも約500人中30番台とかで、むしろ得意な方だった。
なので、先天性筋疾患などでもなさそうだし・・・
こんな状況を来す疾患の snap shot diagnosis ってあります?
日常生活では全く支障がないので、敢えて診断するつもりも、診断する必要性も感じてはいなかったけれど、できればこの状況を密かに克服したいとは幼少時より思っていた。
状況的に、準神経症領域の準病的状況がもたらす現象であろうと見積もって、自分に「大丈夫、普通に走れる!」と何度か暗示をかけてみたりもしてみたが、あまりうまくいかなかった。
かといって、全力疾走前に精神安定剤を頓服するのも理不尽だし、してみたこともなかった。
昨日は、末っ子の幼稚園の運動会。
ただの運動会ではない。
父兄も参加型の、しかも本気で参加型の運動会。
父兄によるガチのリレーもある。
自分にとって、一番いや~なやつ・・・
しかし、今日の運動会ばかりは楽しかった。
わりと真面目に走ったのに気持ち悪くはならなかった。
ほぼ徹夜で挑む運動会。
運動会が嫌で眠れなかったのではなく、強制的に・・・
つまり前夜は当直。
眠いような気持ちいいような夢心地の運動会。
この状況=ほぼトランス状態で迎える運動会自体 人生初か?
運動会では、子供たちがそれぞれの力をできる限り、あきらめず最後まで挑戦していた。
運動会を開催するために、どれだけの苦労があっただろう?
何年にも及ぶ除染、前日の降雨への当日早朝からの園庭の水処理と再整備・・・
多くの方々の力の蓄積が、子供たちの未来を創出している。
そんな大人たちからの沢山の愛を受け止めるかのように躍動する子供たちを目の当たりにして、
私はこの際、自分の走りなどもう どうでもよくなっていたのかもしれない。 (いい意味で)
そもそも、運動会とは、運動会嫌いの人間を苦しめるためのものではなく、私たちの成長のためにあるもの・・・
まさかそれが、親の代に対しても続くとは思ってもいなかったけれど、物事の本質・本当の目的を理解し、先入観を取り払ったことで、この年になってやっと運動会というものが少し好きになれた日曜の午後であった。
ちなみに、運動会での子供たちの活躍ぶりは、しかとこの目に焼き付けているので写真は一枚もない。
それにしても、子供たちにとっても運動会は、とても疲れるらしい。
ご褒美の外食の後、いつもより早く爆睡に就いた息子・・・
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