今回のFaMReFのテーマは、医学教育。
しかも今回は部内持ち回りの指導医レクチャーの順番がまわってきた。
FaMReFは、レジデントのポートフォリオ作成支援も兼ねているので、「日本プライマリ・ケア連合学会
基本研修ハンドブック 2012 南山堂」に準拠した内容の「おしながき」もこなしつつ…
「わたしたちにとって医学教育とはなんぞや?」
折角の機会なので、少し本質的なところまで考えてみた。
むかしの偉いお医者さん曰く
「患者のいないところで 教科書のみでは教えないほうが 安全である。最善の教育は 患者自身が教えたものである」 William Osler, 1903
これに触発されて、自分も医学教育の定義を考えてみた。
「臨床家にとって 医学教育とは 医療の利用者から学ぶ方法を 初学者-上級医との間で 双方向性に共有することである」 Atsushi Ishii, 2013
教えるということは「仲間とともに、患者さんとともに、患者さんから学ぶということ」なんだと思う。
老子曰く 「授人以魚 不如授人以漁」
目の前の患者の診かただけを教えるのではなく、患者から継続的に学ぶ方法を、ともに実践し、互いに伝え合っていきたい。
また、学習者にもいろんなキャラクターやニーズがあるけれど、それは、患者さんにいろんなキャラクターやニーズがあるのと同じで、患者中心の医療の実践を心がけ、学び続けるのと同様に、僕らは、学習者中心の医学教育を心がけ、学び続ければよいということを確信した。
「学習者を惹きつける魅力は教育です.教育活動が活発に行われている講座・部局・施設に学生は関心を示しますし, 教育活動が活発に行われている病院に研修医も集まっています.若い人が集まり活気のあるものにするには, 教育をいかに活性化にするかが大切です.」 2013年7月31日日本医学教育学会理事長 伴信太郎
伴先生が述べられている通り、いかに楽しく、継続的に、教育環境を整えていくことが重要であるかを、日頃の診療・教育の現場で実感している。
ここまで医学教育について考えてきて、ふと思い出したことがある。
それは私たちにとっての最高のエールでもある。
以前、長崎から福島を訪れてくれた森薗君の言葉…
「何より心に残っていることは、福島で出会った先生方が、とても楽しそうであったことだ。仕事を楽しんでいる。その姿を見せることが本当は一番の教育なのかもしれない。」
これは日経メディカルオンライン「カデット」の体験リポートの結びに掲載されている。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cadetto/igakusei/report/201304/530078.html
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cadetto/igakusei/report/201304/530078_2.html
また地道に頑張ろうと思う。
ここまで医学教育について考えてきて、ふと思い出したことがある。
それは私たちにとっての最高のエールでもある。
以前、長崎から福島を訪れてくれた森薗君の言葉…
「何より心に残っていることは、福島で出会った先生方が、とても楽しそうであったことだ。仕事を楽しんでいる。その姿を見せることが本当は一番の教育なのかもしれない。」
これは日経メディカルオンライン「カデット」の体験リポートの結びに掲載されている。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cadetto/igakusei/report/201304/530078.html
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cadetto/igakusei/report/201304/530078_2.html
また地道に頑張ろうと思う。
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