10月1日からの下半期、福島県内で働く福島県立医科大学家庭医療学専門医コースの研修医達の配属先がマイナーチェンジ!
かしま病院でも、一人出て一人はいる模様替え。
10月31日、あっという間にひと月が過ぎ去ってしまったが、遅ればせながらの歓送迎会。
かしま病院では、予防医学から、急性期疾患の診断・治療、慢性期疾患管理、リハビリテーション、在宅医療、介護・福祉支援まで、地域の医療・介護・福祉の連携と向上に力を入れている。
かしま病院での診療を通して、家庭医を特徴づける能力を充分に活用しながら、他職種との協働、患者・家族背景を考慮したコーディネートを数多く経験することができる。
地域に根差した総合診療医・病院総合医として発展できるベースがもともと備わっていて、まさに地域に生き、地域で働くことのできる医師を育てている。
また、医師不足・偏在が著しい福島県(特にいわき市)では、地域医療のニーズに応えるために、特に一次・二次救急医療において、広範な疾患領域に対応できる診療能力の獲得が求められているが、かしま病院では、救急告示病院として年間1,000件超の救急応需をしていて、複数の健康問題を有した高齢者への対応など、ジェネラリストとしての能力を磨くための環境が整っている。
そして、最大のウリは、他科の先生方が、家庭医の育成に極めて協力的であること。
どんなに忙しくても、教育に熱い!
ジェネラリストが身につけたほうがいいと思う知識やスキルは、惜しげもなく無償の愛で伝授してくださるし、いつも暖かく見守って応援してくださる。
こういった歓送迎会の場で、先生方からコメントを頂戴したりすると、あらためてその愛情の深さを実感する一方で、実はご年配の先生方も、若者の熱意に触発されて自らを奮い立たせているのだということも分かる。
結局は、老体は若者のエキスを吸って生きているのである。
かしまを巣立った研修医達が、かしまで学んだことを更に発展させて活躍している姿は、僕らにとってまさに未来への希望である。
これからの医療を救うカギは教育だと思う。
地域医療の担い手の教育、地域住民への教育、教育者の教育、一つひとつを繋げて世界を動かしていこう。
無理は承知!
だから、出来ないことを嘆くのではなく、出来ることを探していこう。
諦めずに、今できる少しの踏ん張りを積み重ねていけば、未来を変えることはできるはずだ。
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