2013年6月4日火曜日

出来高払い・・・

そもそも守るべきものは?
医師ら一人一人、厚労省、自治体、医師会、、、それぞれの立場を主張して、互いに足を引っ張っているだけでは前に進めない。
信頼という大切な観念が欠如している。
医療費を削減することは、最終的に国民を守ることになる。
医師は医療費を削減しても医療の水準を高めていけるように、効率的な医療の提供に注力すべきだ。
それは単に予防医学を充実させるという意味だけではない。
例えば、最近とみに多いポリファーマシーの問題。
かかりつけ医に原因不明とされた体調不良を理由に受診された患者さんが、かかりつけ医が把握しないまま、複数の医療機関から同時に数えきれないほどの処方を受けているという状況は日常的で、しかも、薬を最小限に減らすだけで体調が回復するという経験も稀ではない。
このようなことを日々生み出している現行の制度のままでいいのだろうか?

http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/5265

出来高払いとは、本来は「いい仕事をした分だけご褒美がもらえる」という位置づけであるべき。
“いい仕事”とは、もちろん国民の健康に寄与すること。
現行の制度では、国民の健康というアウトカムとは無関係に「医療を行使した分だけご褒美がもらえる」
たとえそれが無駄な、時に有害な医療であっても・・・

もっとはっきり言えば、たとえ必要のない医療でも「医療を行使した分だけご褒美がもらえる」
さらに言及するなら、薬剤相互作用などによる副作用を招いたり、診断や治療方針決定に寄与しない検査や無駄に放射線被曝する検査を提供しても「医療を行使した分だけご褒美がもらえる」
「医療経済を逼迫させればさせるほど、ご褒美がもらえる」のである。

すべてもう一度原点に立ち返って、それぞれが国民の健康のために何ができるのか?
同じ目標に向かって本気で行動すべき時が来ている。

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