2014年2月13日木曜日

「今、取り組む・見直す・在宅医療」 ~顔の見える多職種連携~

今夜は、「今、取り組む・見直す・在宅医療」と題して、平成25年度 いわき市医師会「主治医意見書説明会」医師と多職種の連携のつどい が行われた。
今回は、「栄養管理」と「看取り」に焦点を当て、在宅医療の現場でご活躍されている医師・訪問看護師・管理栄養士・ケアマネージャ・市の行政の方々のご経験を踏まえて、現状での課題も含めて活発な議論がなされた。


在宅医療の現場でも使いやすい簡易栄養アセスメントツール Mini Nutritional Assessment-Short Form : MNA などの活用により、一見元気そうな高齢者に早期に栄養介入し、健康年齢を伸ばすことが出来たらいいと思う。栄養介入は極めて重要ながら、十分な知識を持ったスタッフが、特に我々医師において不足していると思う。回避可能な低栄養が予防できる体制づくりが必要である。まだまだ在宅で栄養士さんが十分に活躍しにくい現状であることを理解した。

次に、在宅看取りについてだが、その良さを身を持って体験しているスタッフも、利用者も不足していると思う。
加えて、終末期や死=異常なことという認識が根強い社会における、死生観などの教育が、これからの多死社会に適応していくために求められている。
在宅死が良い。在院死が悪い。ということではなくて、なぜ在宅なのか?という医療、介護を提供する側と、それらを利用する患者、家族の共通のテーマを練りに練って議論した結論が在宅であれば、家族を含むケアに関わる全てのメンバーが、そして患者さん本人にとって満足度の高い時間を提供できるのではないか?

いずれにしても、限られた医療資源の中、円滑に在宅医療を提供していくためには、ご家族を含めケアに関わる全てのメンバー間の強固な協力関係が重要である。
こういった顔の見える集まりが、自分が頼るべき人を知り、できれば頼られる人として認識してもらえるような機会になればいい。

2 件のコメント:

  1. 先生、ありがとうございます!このように取り上げて頂き、とっても感激・・・嬉しいです☆今後ともどうぞよろしく願い致します。

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  2. コメントありがとうございます。
    こちらこそよろしくお願いいたします。

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