第4回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会
舞台は杜の都仙台。
本来なら、いわきから常磐線特急で直行できるアクセスのよい土地だったのだが、言わずもがな、津波被害と原発事故により、未だに寸断されたままの2つの地域。
何年ぶりかの高速バスに乗車して仙台に向かった。
学会会場近くの公園には、三春から伊達政宗に嫁いだ愛姫にちなんで、三春滝桜の子孫の愛姫桜が葉を蒼々と繁らせていた。
シンポジウム「世界のプライマリ・ケアを担う医師のキャリア形成プロセスとアウトカム」
英国、オランダ、台湾、ハワイのプライマリ・ケア領域の教育システムが紹介された。
特に、日々の診療に追われ、教育や研究に割くことができる時間に制限のある私たちにとって、教育と研究を同時に修得できるカリキュラムが充実しているオランダのシステムは興味深かった。
いずれの国も日本に比べて恵まれているわけだが、それでもそれぞれ問題を抱え、その問題意識を糧に、現在進行形で更により良いものに改善しようとしている。これらの海外の取り組みを参考にしながら、私たちは日本の実情に合わせて大きな舵取りをしなければならない時が来ている。そんな危機感を持った参加者の熱い空気がフロアに充満していた。
学術セミナー「女性の頭痛 ー月経と片頭痛の関係、トリプタンの使い方を中心にー」
広南病院頭痛外来 松森保彦先生
積極的な片頭痛の診断と、QOLの改善に寄与する上手な投薬の重要性を改めて認識した。
持続時間の長い月経時の片頭痛に対しては長時間作用型トリプタンとNSAIDsを併用するといいという処方のコツや、片頭痛の予防、薬物乱用頭痛対策などを学んだ。
それにしても、広南病院。
広瀬川の南にあるのでそういうそうだ。
初めて知った。
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