2012年9月2日日曜日

みなさん朝から奮闘 第3回 日本プライマリ・ケア連合学会学術大会③

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どんなに飲んでも朝ちゃんと起きるのがポリシー(嘘)
酔い覚ましに、博多駅から20分の散歩を経て会場へ。
インタレストグループ 若手医師部会企画 ジェネラリスト 80大学行脚プロジェクト
 ~あなたのまちで、若いジェネラリストを育てよう~
みんな頑張るねぇ~
ジェネラリスト80大学行脚プロジェクトの活動報告ののち、参加者一同、全国でジェネラリストを育てるための方略を議論した。
司会の巧みな場つくり能力に牽引されて、朝の8時から熱い発言の嵐、おいらも柄にもなく挙手して発言してみた。
家庭医自身が、医学生や研修医にとって、身近で良いロールモデルになることが、家庭医を目指す若者を増やし、定着させることが重要だとあらためて実感した。


その後、メインシンポジウム 第1部「英国の家庭医療制度を知る」の一部を聴くことができた。
・「英国社会とプライマリ・ケア:市民の理解と期待」
ロンドン大学キングス・カレッジ医学部地域医療教育部門特別研究員 武田裕子氏
プライマリ・ケアに対して、9割近くの利用者が高い評価をしているという英国のデータが紹介された。無料でほとんどの医療が受けられる国営の英国医療サービスNational Health Serviceは、英国家庭医への市民の理解と期待のもとに成り立っていると感じた。
イギリスの家庭医に対する、住民の信頼の高さから学ぶべきことは何か?
アクセスの悪さがよく指摘されるイギリスだが、システムが継続的に改善していることを知ることができた。
改善の文化なら日本も負けないはずだ。

・「英国家庭医学会の新しい専門医教育・認定制度」
 英国家庭医療専門医 澤憲明氏
英国家庭医学会の新しい後期研修プログラム・専門医認定試験(Membership of Royal College of General Practitioners:MRCGP)が紹介された。臨床応用試験、臨床技能評価、職場基盤評価など、総括的評価と形成的評価のバランスがとれた制度に感銘を受けた。特に、ePortfolioを用いた形成的評価の有用性を理解した。
新しい家庭医療養成プログラムが、イギリスの後期研修医らに好評らしい。
厳しいトレーニングにもかかわらず好評を博しているということは、診療能力が高くなって当然の理想的な研修制度と言えよう。
秘訣は、やはり高い能力を持った指導医が、きめ細やかな形成的評価をしてくれること?
特に、日記形式で日々の診療を振り返るネット上のラーニングログ。
ステップバイステップで成長していくレジデントの教育、評価のツールとして、親和性が高いと思う。


さあ、このあと日本プライマリ・ケア連合学会認定後期研修プログラム責任者会議に親分の代理で出席して、楽しかった福岡ともお別れとなる。

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