2012年7月23日月曜日

認知症 家庭医の視点

本日は、市内の認知症勉強会で、新人レジデントM君を公園デビュー・・・
じゃなくて講演デビューさせることに成功した。

堂々たる話し口に感心しながら、認知症のケアというものは、疾患としても診断から治療、終末期医療に至るまで非常に奥が深いし、同じ認知症の患者さんであっても個々の病気の体験は異なり、家族・背景も全く異なる。

プライマリ・ケア老年医学の世界では、認知症に限らず、うつ、転倒、尿失禁、移動困難などの、高齢者の生活機能を脅かす代表的な問題を、Geriatric Giants と呼び恐れる。
これらはみな、原因が多岐にわたり、慢性の経過をたどり、自立を困難にさせ、単純な治療法はない。
これが巨人として恐れられる所以である。
まさに家庭医を特徴づける能力を総動員し、医療・福祉資源をフル活用する必要がある領域なのである。

このことを再確認する貴重な機会となった。

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