2015年11月7日土曜日

出会いを大切に! ~いわきグローバルアカデミー「いわき志塾」~


震災のあった2011年度から公益財団法人 東日本大震災復興支援財団の「福島こども力プロジェクト」の支援を受けて立ち上げられたいわき生徒会長サミット
もともと「30年後のいわきのリーダーを育てよう!」ということで始まった企画だったが、震災直後に大多数の子供たちが一時いわきを離れたという現実に直面した時、いわき市教育委員会の先生方は「これでは未来のいわきはない」と危機感を持ち、もっともっと、「いわきじゃなくちゃダメなんだ!」と、いわきを熱く愛する若者を育てていかなければならないと痛感し、ますます熱意をもってこのプロジェクトを推進しているそうだ。
4期目に突入した2014年度から、生徒会役員でなくとも、志さえあれば参加は自由となり、いわきグローバルアカデミー「いわき志塾」と命名された。
各界で働く大人を講師に招いて、小グループ9班に分かれて、計9名の講師のうち、2名の生き様についてレクチャーを受け、次のセッションでは、インプットされた情報から得た個々の考えを、医療人2名の共通点などを考慮しながらグループ内でアウトプット。
最後のセッションでは、各グループが参加者全員に向けてプレゼンするという構造。

昨年度は講師として中学生達と絡ませてもらい、とても楽しかったのだが、この塾の講師の仕事はわたくしのような老体ではなくて、もっと若い人間に振った方がより面白い展開になる気がして、今年度は講師として家庭医療専攻医2名と看護師を紹介し、今回は高見の見物をさせてもらった。
なんて言っておきながら、結局は自分でやるよりずっと落ち着かずに逆にソワソワしてしまったが…

なにより嬉しかったことは、昨年に引き続き、参加者の中にキッズ医者の修了生を発見できたこと!
小学生から中学生になっても僕らの想いが子供の心に何かを残しているのだろうか?
やはり「継続は力なり!」である。



他の講師の先生方のレクチャーも聴講させていただき、同じ医療人でも全く違う視点を持ち、違う仕事をしていて、医療という分野ひとつ取ってみても、例えば医師という仕事に限定しても、無数の歯車が噛み合ってはじめて動くことができるということを再認識。



講師陣のレクチャーを真剣に聴いていた各班の中学生たち。
ややおとなしめの印象であったが、その後のワークでは活発に意見交換しながら受けたった情報を咀嚼してアウトプットしていく…
そして、様々な意見をリーダーが巧みにまとめる。
昨年度も感じたことだが、日頃 時間ばかり奪われながら、ちっとも役に立たない大人の会議を数多く目の当たりにしているので、「物事を決める時はこうやればいいのか~」と、あらためて感銘を受けた。

で、中学生たちが医療人からのメッセージをどのように受け取り、何を学んだかというと…

プレゼンから浮かび上がってきた彼らが医療人から受け取った共通のキーワードとして

「出会いを大切に!」

自分の人生を自分で選択することを助けてくれた人との出会い
国際交流での出会い
患者さんとの出会い
挫折に手を差し伸べてくれる人との出会い
地域の人たちとの出会い
仲間との出会い
人生を楽しめる仕事との出会い

子供たちからの力強いメッセージ。
自身も様々な出会い、今日の出会いに感謝しながら、もうひと踏ん張りしてみよう!

いわきの明るい未来を予感するいい時間となった。

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