2015年11月15日日曜日

ヘルスプロモーションとは? ~第107回 FaMReF @ 福島~


錦秋の福島、小雨の中始まりました。

まずは研修医らの振り返り

学会の翻訳プロジェクトを通して歴史的なことから紐解くことで、既存の教科書以上に深い学びをしているとのこと!
翻訳は大変だけれど、楽しんでいる様子で なにより なにより...
医学の基盤や理論は、いつの時代も社会的背景に影響を受けてきた。
しかし、どんな時代でも普遍的に重要な心理・社会的アプローチは忘れてはいけないということを、丁寧に読み進めながらじっくりと噛み締めている様子だ。

小児科研修を通して思うこと...
家庭医を志す研修医のニーズにしっかり対応してもらえている様子
そして、一本 Generalist Way がしっかりと通っている小児科の先生方への敬意
子供を支える家族のパワー
生きる力...
多くの新鮮な経験ができているようだ

働き盛りでリスクがあり、生活習慣における行動変容が必要だけれど定期通院が難しいような方をどのようにフォローしていくか?
マンパワーが不足した地域ですべての方に医師が直接介入するのはなかなか難しそうだ。
産業医や保健師、家庭医らが協力し合って効率よく介入していく必要がある。
地域全体を見渡して、地域に必要なことが何なのか?を把握したり、そういった視点を持った医師がいるということを、行政の方に知ってもらうことから始まる化学反応も面白い!

こういった、前ふりからの~

本日の専攻医によるメインのプレゼンのテーマは「ヘルスプロモーション」
ヘルスプロモーションとは、人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセス!
つまり、健康に関して興味・関心をもってもらい、実際に行動にうつしてもらうコミュニケーションである。
これまでのヘルスプロモーションに対する漠然としたイメージは、おかみが政策としてトップダウンで決めるものという感じだったが、実はその政策は我々の日々の活動から生まれるアイディアやニーズを活かして双方向的に決めていくべきであるということに気づくことができたようで、それがとても良かった。

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