2014年3月15日土曜日

家庭医療後期研修 研修修了記念講演(卒業試験?) 第92回 Family Medicine Resident Forum @ 郡山

年度最後は卒業認定プレゼン付きのFaMReF
今回、研修修了に臨む5期生の山入端先生の合格を祈りつつ、、、


先ずは、田渕先生の指導医レクチャー
本日のテーマは「コミュニケーション」
教科書に書いてある理論やスキルはさておき、日々の経験に基づいてディスカッションする楽しく深いセッション
寺子屋のような和室でワイワイがやがや自由に語り合った。
だれにもそれぞれ しっくりくる自分らしい語り口ってあるよね。
マニュアル化できない自分流のやり方があるという、ごく当たり前でありながら、とても大切なことを再認識させてもらった。
一方で、天性のものをもっていなくてもある程度のレベルに到達できるための、基本の「型」というものはやはり大事。
コミュニケーションについて振り返るきっかけをもらった。


そして本日のメイン
山入端浩之先生の研修修了記念レクチャー
「後期研修4年間を振り返って」
ひとりの医師が、本人の努力と多くの人の支えによって、ひとりの家庭医へと成長してきた過程が語られた。
特に印象深かったのが、海外研修でオランダの家庭医に「君たちが羨ましい」と言われたという逸話
家庭医療後進国の日本から見れば、当然彼らが羨ましいわけだが、彼らから見れば、すでに確立された医療を継続・発展させるだけでなく、新しい医療の分野の開拓・創生ができることは、とてもエキサイティングでチャレンジングでアトラクティブなのだ。
後期研修を通して、この時代の日本で、家庭医を志すことの意義を充分に理解し、行動し、鍛練してきた彼は、当然のことながら、主任教授から本プレゼンをもってめでたく研修修了を認定された。

最後は、葛西教授による Cinemeducation 新時代(デジタルバージョン)
今日の教材の映画は「砂漠でサーモン・フィッシング(Salmon Fishing in the Yemen)」2011
自分は釣りはしないが、すこ~し釣り人の気持ちになった。
うまくいくかどうか?もしくはその確率がどうか?などに関係なく、とにかく釣りを続ける。
ある信念をもって、、、
同じように、誰かがある新しい試みを始めようとするときに、その創始者が経験することは、釣り人が体験する物語に類似しているかもしれない。
魚の心を想像しながら根気強く釣りを続けるように、周囲の支持者や抵抗勢力 双方のコンテクストに配慮しながら慎重に事をすすめなければ、うまく前に進めない。
そして何よりも、あきらめずに釣り糸を垂らし続けなければ、決して新しいことを成し遂げることはあり得ない。
深いメッセージを受け取りながら、今年度のFaMReFも無事、全プログラム修了となった。

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