2012年5月14日月曜日

キミはどんな医者になる? 2nd. Family Medicine Resident Forum in Tokyo


多くの医学生・研修医の皆さんに家庭医療を深く掘り下げて学んでもらいたいと企画した東京でのFaMReF

2012年5月12日。

当日の朝・・・

衝撃のニュースが届いた。
今回のメインプレゼンターであり、うちの講座のスーパーエース、ワークショップ王のまさかの故障退場!

代役は・・・

俺しかいないッ!!!

ぇへっ!

もはや笑うしかない状況に追い込まれた。

人は極限まで追い込まれると不思議なくらい開き直れるもの。
事態は深刻ながら、妙に爽やかな気持ちで会場入りした。

「こうなったら、今回のメインセッションは自分色」

おいらにしかできないセッションを繰り広げようと腹をくくったのだった。


模擬カンファレンス「家庭医の醍醐味を知ろう!」

まずは正確な診断から!

私が模擬患者になり、腰痛のRed Flagsを示したエビデンスを紹介しながら診断を詰めていく・・・

結果、治りにくい病態であることが明確になった時、それでも家庭医は患者さんの想い、家族の想い、周囲の状況を考慮して、同じ疾患の同じ病期であっても、それぞれ異なる病気の体験を探りながら慎重に方針決定していく。

患者さんの最期の願いを受け止め、敬いの念を持ってお看取りさせていただき、その後はご家族のケアを続けていく・・・

このような仕事をさせていただける自分は幸せ者である。

癌の終末期の患者さんと関わった私の経験をもとに、家庭医療の魅力を自分なりに全力で心をこめて伝えたつもりである。

幸い、皆さんの活発なディスカッションのお陰をもってなんとか盛会のうちに幕を閉じた。

「家庭医療をガンガン推し進めるべきと感じた」
「家庭医の醍醐味を感じることができた」

参加者の皆さんの感想をお聴きして、まずまずの手応えを感じつつ、家庭医が活躍できる社会、誰もが家庭医の診療を受けることができる社会を創っていくという決意を新たにした。


フォーラム終了後の懇親夕食会で、セッション中だけでは把握しきれなかった参加してくれた皆さんの隠れた思いや、ロールプレイ中での期待をはるかに上回るハイレベルな奮闘ぶりをお聴かせいただけて、新たな気付きをさせていただき、心の底から感動している自分。

「家庭医になりたい」

そう感じてくれた学生さんが安心してこの道を邁進できる社会を創ってみせるっ!!!

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