どんなに変わりたいと望んでも、行動を伴わない限り、決してその願望が叶うことはない。
一方、日々行動を続けていても、その先に目指す目標がない限り、下手なボート漕ぎのように同じ場所をグルグル回り続け、実を結ぶことはないだろう。
「日本の医療を再建するためには、質の高いプライマリ・ケアを提供することができる家庭医の存在が不可欠であるし、国民の誰もが、よくトレーニングされた家庭医による医療を受けられる社会を実現したい」
これは、12年前に私が初期研修を終えた頃から変わらない“私の信念”である。
しかし・・・自分の信念とは裏腹な家庭医療へのためらい
「何科に進むの?」 初期研修当時の上司に尋ねられた時
家庭医療について熱く語ると必ず醸し出させるあの微妙な空気。
「先生は何科ですか?」 一般の方に尋ねられた時
他の科であれば、僅か一単語で済むはずの返答が、大学の講義のように長~いレクチャーを要するもどかしさ。
いつしか心も折れ、家庭医療を追究することも、語ることも控えめになってはいなかったか?
これまでの自分を振り返る時、自分の信念を実現させるための行動も、実現させよういう気持ちも、全然足りなかったことに気付かされる。
母校に帰ったヤンキー先生 曰く
伝えようとする努力もせずに
解ってもらおうなんて考えるな
でもお前が少しでも伝えようとしていたなら
俺は全力でお前のことを解る努力をする
家庭医療の必要性を伝えようとする努力もせずに
家庭医療の必要性を解ってもらおうなんて考えるな
でも僕が少しでも家庭医療の必要性を伝えようとしていたなら
きっと誰かが全力で家庭医療の必要性を解る努力をしてくれるだろう
今日もこのブログを訪れてくださる方々がいる限り
私は 未来を見据え 目の前のことを粛々とこなしていける
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