久々に豊間・薄磯地区を訪れた。
震災直後、この地に時々訪れる度に徐々に瓦礫は片付き、復興に向けた動きを肌で感じていたのだが・・・
その先の方向性が決まらないこの地では、瓦礫が片付いて更地になって以来、まるで時間が止まったかのように、一見すると目に見える変化が感じられなくなっていた。
しかし、今日は少し違っていた。
先が見えないこの地にも、人々の生活がある。
この地の復興を願う人々の少しずつの行動の積み重ねが、確実にこの地に新たな息吹を起こしているのを感じることができた。
未だ防波堤近くの豊間中には、山のようにがれきが積み上げられ、廃墟のようになっているものの、土台だけになった家々にほどこされた花や魚のスプレーアートがこの地区全体を明るく照らしているようだった。
そして、豊間小学校には、子供たちが戻ってきている。未だこの地に住むことはできなくとも、避難先からのスクールバスで通っている。
小学生ばかりではなく、元の校舎が被災して使えなくなっている豊間中の生徒も間借りして小学校で学んでいる。
再開した小学校の通学路には「がれきに花を咲かせましょうプロジェクト」in豊間の活動により花が植えられた。
奇しくも、本日、豊間地区復興祈念祭が行われた。
子どもたちが将来、「ここが自分のふるさとだ」と誇れる地域を創造したい。未来ある子どもたちのために、未来ある地域を創造して行く。
そんな大人たちの切なる想いが、すでに子どもたちの未来に芽吹き始めていることを信じている。
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