2011年11月20日日曜日

目指せ!東北の家庭医 ~第2回 家庭医療レジデント・フォーラムin東北~

昨夜(FACE)の興奮も冷めやらぬ中、530分起床で仙台へ移動。
昨日のローカル鈍行列車と対照的な新幹線の実力をまざまざと見せつけられながらあっという間の瞬間移動。

スケジュール
9:051020 後期研修プログラムの紹介
・青森県民主医療機関連合会 家庭医療後期研修プログラム
・盛岡医療生協 家庭医療後期研修プログラム
・宮城民医連家庭医療・総合診療後期研修プログラム
かけだしの分野の研修プログラム。
どこも動き出したばかりで苦労が多いようだ。
けれど、互いの長所を活かし補完しながら協力して大切に大切に育てていきたい。

10:30~教育講演「診療・研究に生かすプライマリ・ケア分類」
日本プライマリ・ケア連合学会 副理事長 山田隆司先生
プライマリ・ケア国際分類コード(ICPC-2)を用いた診療と研究の考え方を学んだ。
コードの入力の手間という問題の解決と、ICD-10との互換性を活かしたデータ管理などが普及すれば、有用性が高まるだろうと感じつつ、実用化には様々な壁もありそうだ。

11:5014:20教育講演「家庭医のアタマの中を見てみたい」(地域・家庭医療学講座)
診療シーン(ロールプレイ)のビデオクリップを用いて「患者中心の医療の方法」について活発な議論がなされ、深い理解につながった。
今年の夏期セミナーでも主に学生を対象に開催したワークショップだが、対象がシニアになるとディスカッションの内容がガラリと変わって興味深かった。
考えれば考えるほど深~いです。
14:3015:00Reflection of the Month
福島医大 地域・家庭医療学講座 後期研修医早坂啓伸
「認知症グループホームにおけるターミナルケアの経験から」
グループホームでの看取りについての問題点と必要性などについて提示され、我が国における終末期医療の将来の展望も含めた議論がなされた。

15:0015:30Cinemeducation
地域・家庭医療学講座 主任教授 葛西龍樹先生
「家庭医療は自分(医師側)も振り返る医療でもある」という教授の言葉が印象的だった。
映画の一部分を観て様々な想いをめぐらすことは、医療面接から得られる限られた情報から患者さんの背景に隠れている病気の体験を推察するトレーニングになる。

「グッドナイト・ムーン」

継母との関係に悩む二人の子供が出てくるかと思いきや、いきなり相撲中継が流れて驚いた。
それはともかく、家族からの愛情、家族への愛情…
家族って奥が深い。

15:3516:30まとめ「目指せ!東北の家庭医」
午前のプログラム紹介などをふまえ、問題点の抽出をした。
やはり、いかに共に学ぶ仲間を増やしていくか。教育を充実させていくか。研究を進めていくか。
すべてのプログラムが知恵と力を合わせ、家庭医を目指すすべての東北の研修医が、より良い環境で学べるようにしていく努力が求められている。
それが仲間を増やす近道になるはずだ。

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